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※かなり俺設定があります ※人と共存しているゆっくりがかなりいます ※虐待分は少ないです このSSは僕が初めて書いて投稿したやつです。 いろいろと設定とかに矛盾とかあったり、駄文で目を汚すかもしれませんが、どうか長い目でよろしくお願いします。 ゆっくりに関して一般人よりも思い入れがあるお兄さん達がいる。多少の違いはあれど、大まかに分けるなら、彼らは俗に3種類に分けられる。 愛でお兄さん 虐待お兄さん 虐殺お兄さん 愛でお兄さんはその名の通り、ゆっくりを愛してやまない人のことである。 多くの愛でお兄さんはゆっくりを愛でる協会「ゆっくりんピース」に所属していることが多い。が、いいゆっくりと悪いゆっくりを両方とも区別せず愛するというわけでわない。 前者はしっかりと愛でるが、後者は愛でず無視したり罰を与えたりする。(無視すると家、もしくは畑の被害が増すため主に罰したり捕まえて山に返したりする。さすがに、ゆっくりを愛でているため命まではとらないようだ) 虐待お兄さんは読んで字のごとく。ゆっくりを虐待するのに生きがいを見出す人である。その虐待方法は筆舌しがたく、ゆっくりに対する虐待を人間にしたら、尋問か拷問のスペシャリストへとスカウトされるかもしれない。 が、基本ゆっくりしか虐待しないし、虐待方法はゆっくりにしか通用しないので、ゆっくり虐待から人間の尋問or拷問への転職をしたなど、そういった話は今のところ出ていない。 いいゆっくりより悪いゆっくりを主に虐待する。いいゆっくりはペットというよりも家畜として利用するようだ。無論、平等に虐待するお兄さんもいる。 虐殺お兄さんは説明するまでもないが、虐殺することにのみ喜びを感じる人である。いいゆっくりだろうと悪いゆっくりだろうと関係なく、平等に殺戮する。 3人の中では最も筋骨隆々。どうでもいいが、筋肉順位的には「愛で<虐待<<虐殺」である。ウホッ、いい筋肉。 主に農場を襲う野生ゆっくり虐殺のほかにも、山へ登った人達の用心棒や猟師として活躍したりするので、虐殺以外にも仕事をする。(無論ほかの二人も仕事はするが、二人は労力の半分以上をゆっくりに注いでいるのに対し、虐殺お兄さんは半分である) 3人の中では最も人口が少ない。 とある村では、その3人を混ぜたような存在がいる。 よく言えば「万能」、悪く言えば「中途半端で腹黒」。 これはそんな「万能お兄さん」とよばれる人のお話である…。 山で山菜を取っている青年がいる。彼の傍らにはゆっくりぱちゅりーときめぇ丸(胴付き)がいる。 「さすがに知らないところまで探検すると、世界が違って見えるなぁ。」 彼は万能お兄さん。冬を越すための食料を集めるため、山菜を取っている。いつもとは違う、まだ足を踏み入れていない場所へと今回は足を伸ばした。 ここいらには妖怪はでないが、まれに熊が出るため油断は禁物である。だが新たな発見があるかもしれないし、なにより村の人たちの知らない高級山菜(マイタケ、マツタケ)などが見つかるかもしれないので、胸を躍らせながら 探検している。 「むきゅ、ご主人様、あそこにワラビがあるよ」 見逃していた山菜をゆちゅりーが見つけてくれた。 「おお、ぱちゅりーありがとう」 「むきゅん!あと、あそこのきにあけびが、その下に薬草があるよ!」 「あ、本当だ。いつも助かるよ、ぱちゅりー。きめぇ丸、悪いがあけびをとってくれないか?」 「了解でーす」 きめぇ丸が空を飛べるのを利用して、お兄さんの手に届かない果物などを取ってくれる。 「この薬草は頭痛薬になるわ、本でみたもん」 「へぇ、そうなのか。そういや虐殺お兄さんの弟さんが、頭痛で寝込んでいたっけな。彼のところにもっていこう」 薬草を採取しながら話す。3分の1は後のことを考えて残しておくことは忘れない。ちなみに、このゆちゅりーは頭脳が普通のゆちゅりーより高いので漢字を使うことができる。 「ご主人様、取ってきました」 きめぇ丸が袋にあけびをたくさん入れて戻ってきた。 「たくさん取ってきたね、よしよし」 お兄さんに頭を撫でられ喜びの表現として頭をはげしくシェイクした。 「あとご主人様、さきほどゆっくりの群れをみつけました」 「本当か?規模はどれくらい?」 「少ししか見えませんでしたが、かなり大規模な模様です。ドス級の存在も確認しました」 「ドス級か、ううむそれはちょっと問題あるかもなぁ」 お兄さんが頭を抱えた。 野生のゆっくりのほとんどは群れを作る。だが中には群れが群れを吸収し、ひとつのコミュニティまで成長する群れもある。そういった大規模な群れには必ずといっていいほど、リーダー格の「ドス」や「クイーン」とよばれるものが存在した。 縄文時代や弥生時代のような村と村が合体して、王ができるのと同じ原理だ。 ドスはとにかくでかい。普通のゆっくりの大きさがサッカーかバスケットボールなみだとすると、ドスは5倍かそれ以上ある。 2,3mは優に超えているほか、ドスならではのドススパークや動きを封じ、相手を意のままにあやるつゆっくりオーラなどは脅威だ。どちらもドスの体内にあるドスキノコが源となっている。 その化け物じみた巨体と必殺技は人を殺せるほどの威力があるのはすでに確認済みだ。人間にとっては十分脅威であった。 ここでお兄さんはひとつの考えをだした。 「きめぇ丸、偵察してきてくれないか?ドスの今後の思惑とゆっくりの数、食料の備蓄などもできるかぎりの範囲で調べてきてくれ」 「了解しました、ご主人様。」 「あと、これ」 そういうと、きめぇ丸が先ほど取ってきたあけびと、お兄さんが取った山菜をいくらか渡した 「お前はほかのゆっくりから嫌われているからな、食べ物を渡して敵意がないことを示せば大丈夫だろう」 「さすが私のご主人様、では行ってきます」 そういうと、きめぇ丸は群れへと飛んでいった。 「さて、ぱちゅりー。僕らはおやつのあけびでも食べてのんびりしようか」 「むきゅきゅーん!!でもご主人様は頭が切れるのかのんびりなのかわからないわ」 「はっはっは、よく言われるよ」 お兄さんは朗らかに笑いながら石の上に座り、ゆちゅりーをひざの上に乗せてあけびを食べ始めた。 群れにたどり着いたきめぇ丸は挨拶をした。 「まいど、おなじみきめぇ丸です」 「ゆっ!きめぇ丸がきたんだぜ!!みんなドスのもとににげるんだぜ!!」 きめぇ丸をみたゆっくりたちは逃げるようにしてドスまりさの元に集まる。きめぇ丸自身もゆっくりが大嫌いなので助かる。 そして群れを束ねるドスまりさがでてきた。大きさは優に3m以上はある。 「ゆっ!!なにしにきたの!!まりさたちをいじめにきたのならどっかにいってね!!みんなをいじめるならただじゃおかないよ!!!」 「とんでもない、私に敵意はありませんよ。それよりあなたたちと仲良くなりたいのです、その証拠にこれを差し上げましょう」 といって、万能お兄さんからもらったあけびや山菜などを友好の印としてあげる。 「わーい!おいしそうなごはんだー!!!」 「くだものもあるよ!!」 「ゆっ!!どうもありがとう!!あなたはいっしょにゆっくりできるね!!ゆっくりしていってね!!」 「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」 ドスは山菜などをもらえたのもうれしかったが、木に登ることができないのであけびがたくさんもらえたのはもっとうれしかった。 「気に入っていただけたようで何よりです」 本来、きめぇ丸はうれしいと頭を高速で動かす。この動きはゆっくりたちにとってゆっくりできないので、きめぇ丸が嫌われる原因でもある。 しかし、このきめぇ丸はそう返事しただけで頭を動かさなかった。お兄さんから躾けられているおかげである。 ゆっくりたちはこのきめぇ丸が頭を高速シェイクしないのでさらに気に入った。 「ところでドス、これから冬篭りですか?」 「ゆっ!!そうだよ!わたしたちはかずがおおいからしょくりょうをあつめるのもたいへんだよ!!」 「数はどれくらいですか?」 「うまれたばかりのあかちゃんもかぞえると200はいるよ!!」 きめぇ丸はざっと見渡した。ここにいるのはせいぜい50くらいだ、後のほとんどは食料を取りに行っているか、巣の中にいるのだろう。 きめぇ丸は、お兄さんからもらったカメラを使い写真を撮った。 「ゆっ!!なにしゃしんをとっているの!!かってにとらないでね!!!」 「いやぁ、あなたほどの偉大な方がこの大勢のゆっくりたちを束ねていると知ると感動しちゃってつい記念に撮っているんですよ。いけませんでしたか?」 「ゆっ!!それほどでもないよ!!じゃあ、あなたはわたしたちのなかまだからとくべつにとっていいよ!!きれいにとってね!!!」 「ドスのよさをわかっているなんて、ほかのきめぇ丸とはちがうぜ!!」 「このおねーしゃんとはゆっくちできるね!!」 ドスは相当慕われているようだ、ドスをほめただけでまわりのゆっくりたちがきめぇ丸をさらに信頼し、ついには仲間と認めた。 ドスは新たに仲間に加わったきめぇ丸をゆっくりたちに紹介した。 「このきめぇ丸はほかのきめぇ丸とはちがういいゆっくりだよ!!みんないっしょにゆっくりしようね!!」 「どうもきめぇ丸です」 「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」 ドスはきめぇ丸に仲間を紹介した。 親子でなかよくすごしているれいむ、行動役のまりさ、知能の高いありすなど。このゆっくりたちの顔は皆笑顔にあふれている。よそのゆっくりの群れを強制的に襲ったり略奪などはしていないようだ。きわめて平和だ。 「ところでドス。巣を見てもよろしいですか?これほど大規模な群れを程となるととてもおおきい。あなたの偉大な巣が見てみたいのです」 「ゆっ!!いいよ、きめぇ丸はなかまだもん!!すのなかをみせるね!!」 巣の中は広かった。ドスが住むくらいだから当たり前といえば当たり前だが。主に親子グループが巣の中にいる 巣の中を見渡すと、れいむのこどもたちが毛玉であそんでいた。熊の毛だ。おそらく熊が冬眠していた穴を利用しているのだろう。 ドスが入れる理由も理解した。 巣の奥にはさらに穴があった、新しく掘られたようだ、奥には食料が詰まれて山のようになっている。 「ドス、あれは冬篭り用の食料ですか?」 「ゆっ!!そうだよ!まだかずがたりないからしんぱいなんだ!!」 「では、冬篭り前に食料がたまらなかったらどうするのですか?」 「だいじょうぶ!なんとかなるよ!!いつもまりさたちはそうやってのりこえてきたもん!!」 たいした自信だ、さすがはドスの貫禄、といったところだろうか。 「さすがはドス、とてもかっこいいです。あなたは偉大です」 「ゆっ!!てれるよ!!」 おだてながら、きめぇ丸はシャッターを切る。ついでに巣の中も撮らせてもらった。無論偉大なドス、さすがドス。さいこうのゆっくりぷれいすなどおだてることを忘れない。 「ではドス、わたしも冬篭りの準備を始めますので失礼します」 「ゆっ!!わたしたちといっしょにくらさない?あなたならかんげいするよ!!」 「しかし、ドスたちの食料は足りていません。私が加わればさらに圧迫してしまうので、遠慮しておきます。でも、あなたたちに出会えてよかった。ご好意に感謝します」 「ゆぅぅ、ならしかたないね!!またあそびにきてね!!かんげいするよ!!」 「わかりました、またくるときはおみやげをもってきますね」 「きっとだよー!!」 そういって、きめぇ丸とドスまりさ率いる群れは別れたのだった。 きめぇ丸がいなくなったのを確認したドスまりさは改めて食料を見た。まだ冬篭りするための必要な量の半分ほどしか達していない。このままでは半分ほどしか生き残れないだろう。 「ゆっ!ドス!!ふもとにむらをみつけたんだぜ!!」 どうやら食料調達にいってきたまりさたちが帰ってきたようだ。そして見つけたことを報告する。 群れを率いる者として、長年の経験からして人間達と争うことはなんとしてでも避けたい。もし争うことになったら全滅は免れないからだ、ドスまりさは村を襲ったゆっくりの群れが全滅にあうのを何回も見てきた。 だがこのペースではどうしても間に合わない。村を襲い、群れ全体がゆっくりできるようにするのと、群れに多大な犠牲を払い、わずかな数だけ生き残るのとどちらの道がいいか。 彼女はしばらく悩んだ挙句、群れ全体に命令を下した。 「やまのふもとにむらをみつけたからあそこをおそうよ!!」 この発言に全員が驚いた。が、ドスの命令なので皆は従った。それに人間のほうが食料はおいしいのでいいことづくめだ。 「でもドス、しょうさんはあるの?」 群れの副リーダーでもあるありすが尋ねてきた。ほかのありすよりも大きく、クイーンと呼ばれている。ドスとクイーンは二人で群れを作り上げたリーダーだ。先ほどの食料探索から帰ってきたばかりなので、ドスの発言に驚いている。 「まえもすごくちいさいいえをおそったらかてたもん!!だいじょうぶだよ!!」 「そうだね!!まえおそったいえのじじいはよわかったしね!あそこのむらもせいこうするよ!!」 なるほど、一回成功したから味をしめ、今度も成功すると踏んでいるのか。それにクイーンありすがいるのは気づかなかった。 と、覗いているのはきめぇ丸。飛んでいったと見せかけ近くの所に降り、気づかれないように様子を見ている。もしかして、と思い、食料についていろいろ尋ねてよかった。新たな情報が聞き出せた。 「おお、愚か愚か。よりによってご主人様にたてつくとは」 クイーンの写真を取り、彼女は万能お兄さんの元へ帰っていった。 「ただいまー」 きめぇ丸が帰ってきた。だがなんと、お兄さんとゆちゅりーはあろうことか昼寝をしている! 「ご主人様、起きてくださいな」 きめぇ丸が万能お兄さんを起こす。その姿は子供が親に「おーきーてー」とせがんでいるようだ。 「あぁ…、よく寝た。おはよう、きめぇ丸。あとこれはご褒美だよ」 ゆっくりの群れに偵察を命じておきながら自分は昼寝をする。図太い神経である。目をこすりながら、あけびを一つきめぇ丸に渡した。 「枯葉を敷き詰めて寝てみたら、すごく暖かいね。サバイバルの本をぱちゅりーがよんでくれたおかげだよ」 「むきゅん!!」 主人にほめられ喜ぶゆちゅりー。 「で、首尾はどうだった?」 と、きめぇ丸はあけびを食べ終え、は先ほどのことをすべて話した。 「これが写真です」 「前山小屋に住んでいるきこりのおじさんが村に「数え切れないゆっくりに襲われた!」って言って泣きながら帰ってきたけど、そのゆっくり達はこいつらだったのか。」 撮った写真もすべて見せた。お兄さんはまじめな顔をして考えている。しばらくすると立ち上がり。 「とりあえず帰ろうか、もう夕方だし」 「対策はしないのですか?村を襲うとまで言っているんですよ」 「むきゅん!いつものご主人様らしくないわ!いつもならすぐに対策をねるのに!」 きめぇ丸もゆちゅりーも意外と思い質問する。 「もちろん、対策はするよ。この写真どおりの備蓄量ならあと2週間後には襲ってくるよ、村を目指してね。」 お兄さんが放った言葉に二人は固まる。あと2週間?どういうことだ? 「対策はそこそこでいいよ、このグループは見たところ、ドスとクイーンによって物凄く統率が取れている。ドスも人間に刃向かおうとしているけど、彼女はあくまで非常手段として使うはずさ。伊達にドスはしていないだろうしね。 だからできる範囲で餌を集め、それでもたまらなかったら襲うだろう。」 「「なるほど」」 二匹は納得した。 「じゃあ帰ろうか、あときめぇ丸。群れに行った時頭を振れなくてきつかったでしょ、思う存分振っていいよ」 とお兄さんはきめぇ丸とゆちゅりーを抱きかかえるようにした。二匹はうれしそうに顔を摺り寄せている。きめぇ丸は頭をシェイクしながらほお擦りしている。 万能お兄さんと2匹のゆっくりは山を降りた、ちょうどその頃。 「ドス!むらはいつおそうんだぜ!!はやくにんげんどもをいじめたいんだぜ」 まりさたちが聞いてきた、ゲス根性むき出しである 「みんな!むらはおそうけど、それは2しゅうかんたってもしょくりょうがあつまらなかったらだよ!!それまでにむやみにてをだしたらいけないからね!!」 ドスの宣言により群れ全体が沸き立つ。不満を言うものもいるがドスは気にしない。 これでいい、村を襲うのは非常手段だ。もっとも襲うというよりも食料を分けてもらうように「お願い」をするのだが。 村に帰ってきた万能お兄さんは行きかう人々と挨拶を交わした。彼はこの村では知らない人はいないほどの実力者である。 「おっ!お兄さん、いい野菜ができたよ。いつも世話になっているからあとで持っていくよ!」 「ありがとうございます。でももらってばかりでは悪いので、先ほど取ってきた山菜と交換しましょう」 「あっ、あんちゃんおかえりー!あとでゆっくりたちと遊んでいい?」 「ああ、いいよ!怪我には気をつけてね」 「おっ、お兄さん、後でちょっと手伝ってほしいことがあるんだが頼めるかい?」 「わかりました、でも僕も用事があるので後でそちらに伺いますね。」 村は活気があり、ところどころに飼われているゆっくりも見かける。とてもとても平和な村だ。 お兄さんはある家にたどり着いた。 「おばさん、ごめんくださーい!」 しばらくするとおばさんがやってきた 「あら!万能お兄さん、いらっしゃい!!」 「お宅の次男君が頭痛で寝込んでいるので、薬草を持ってきました」 「あらやだ、助かるわぁ~。さぁさぁ、家にあがってくださいな、お茶も持ってきますからね」 お兄さんは上がらせてもらい、寝込んでいる次男のもとへやってきた 「やぁ、次男君。大丈夫かい?」 「あ、万能のあんちゃん。まだ頭が痛いけど大丈夫だよ」 「君が苦しんでいるから、頭痛薬を取ってきたよ」 「ほんと?ありがとう、あんちゃん!」 「いつもいつも助かるわね~」 おばさんがお茶菓子を持ってきた。お兄さんのだけでなく、きめぇ丸とゆちゅりーの分もある。 「礼を言うのはこいつに言ってください。こいつが頭痛薬となる薬草を見つけてくれたんですよ」 と、ゆちゅりーの頭を撫でながら言う 「本当、ぱちゅりーちゃんありがとね~」 「ぱちゅりー、ありがとう」 二人に頭を撫でられ、ぱちゅりーはとてもよろこんでいた。 「あとおばさん、虐殺お兄さんはいますか?用があるんですけども。あとこれ、山で取ってきたあけびです。食べてください。」 「あらあらいいあけび!本当にありがとうね。あと長男ね、もうすぐ帰ってくると思うわ」 「もう帰ってきたぞ」 と後ろで野太い声がしたので、振り向くと筋骨隆々な青年が立っていた。 「あ、あんちゃんお帰り」 「おう、ただいま。ところで弟よ、頭痛は大丈夫か?」 「さっき万能のあんちゃんが薬草持ってきたんだ、これで治るよ」 「そうか、万能お兄さん。いつもすまないな。」 「気にしないでくれ、心友の弟が困っているんだ。助けないわけには行かないさ、あと薬草はこいつが見つけてくれたから、礼はこいつに言ってくれよ」 とゆちゅりーを指差す。虐殺お兄さんは、ゆちゅりーにむかって大きな手を伸ばし 「すまんな」 といって軽く撫でる。ゆっくりを虐殺する虐殺お兄さんとはいえ、他人のペットを殺したりいじめたりするようなことはしない。心友のであるなら尚更だ。 「ところで用とはなんだ?」 「あとで村の者を集めてくれないか?皆に話があるんだ。虐待お兄さんと、愛でお兄さんには僕が言っておくから。」 「ああ、わかった。ところでどんな話なんだ」 「君の好きなゆっくりについてだよ、久しぶりに虐殺ができるよ」 ニヤリと笑いながら万能お兄さんは話した、虐殺お兄さんはそれを聞いて非常に喜んでいる。 「それは楽しみだな、最近やってないから腕がなまっていたところだ。後で村長も呼んでおくから、村長宅に集合だ」 「ああ、頼んだよ」 そういうと、万能お兄さんは家を離れ、虐待お兄さんの家についた 「おおーい、虐待お兄さん!」 大声で呼ぶと、虐待お兄さんが体を餡子まみれにしながらやってきた 「ごめん、「お楽しみ」の最中だったかい?」 「なんだ万能お兄さんか、せっかく楽しんでいたところだけど、心友をほっとくわけにはいかねぇしな。後でさらに楽しませてもらうぜ」 「ははっ、気の毒なことをしたね」 「後で虐待するゆっくりにな」 そういうと二人はひとしきり笑った。 「ところで何のようだ?」 「後で村長宅に集まってくれ、僕からみんなに話があるんだ。君にとっても悪くない話だよ?」 「へぇ、どんな話だよ。つまんなかったら帰らせてもらうぜ。もっとも、あんたがつまらない話をしたことなんてないがな」 「ゆっくりについてだよ、最近君もゆっくりを虐待したのはいいけど死んで数が減っているから困っているんじゃないか?」 「渡りに船ってやつはこのことだな。わかった、後でいくぜ。あときめぇ丸とぱちゅりー、虐待されたかったらいつでもこいよ」 「「おことわりします」」 「おいおい、僕の大切なパートナーを誘わないでくれよ」 「へっへっへ、冗談だよ、冗談」 次は愛でお兄さんの家にやってきた 「愛でお兄さんやっほー!」 「「やっほー!」」 元気よくお兄さんと2匹が声を掛ける。虐待と虐殺おにいさんは怖いので声を掛けないが、愛でお兄さんはいじめたりしないので、ゆっくりは安心できる。 「やぁ、いらっしゃい、よく来たね。」 村では洋風な家にすんでいる、紅茶の似合う青年が来た。足元にはゆっくりれいむとまりさがいる。 「「万能お兄さん、ぱちゅりー、きめぇ丸、こんにちは!!ゆっくりしていってね!!」」 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 お互い挨拶を交わす。きめぇ丸は頭をシェイクしながられいむたちと遊んでいる。普通のゆっくりならきめぇ丸の高速シェイクに気絶するが、そこは愛でお兄さんの教育がしっかりしているのと長年付き合っているせいか、大丈夫なようだ。 4匹が仲良く遊んでいるのを二人は温かく見守りながら会話をする 「万能お兄さん、今日はどんなようだい?」 「じつはゆっくりについてみんなに話があるんだ、あとで村長宅に集合だよ」 「野生のゆっくりかい?困ったものだね…」 愛でお兄さんはゆっくりんピースというゆっくりを愛でる同志を募った協会に所属している。だが悪いゆっくりがいるのは許せないし、人に迷惑をかけるから殺されても文句は言わないが ゆっくりを愛するものとして、死んでいくのを見るのは流石に辛い。それに悪いゆっくりを放置すれば、いいゆっくりにも影響が出るので、複雑な気持ちで渋い顔をして彼は答えた。 「あぁ、野生のゆっくりが村を襲うかもしれないから、皆に話して対策をたてようと思うんだ」 「よくそんなのをつかんだね。さすがは万能お兄さんだ、この村の一番の実力者なのは伊達じゃないな」 「よしてくれ、僕は単に腹黒いだけさ」 「だが、そのおかげで村が発展したんだからさ、おまけにゆっくりを飼っているから私はみんなに変な目で見られないですむよ。前住んでいた村ではゆっくりは敵だといわれてたからね。感謝しているよ」 「ははっ、ありがとう。じゃあ夕方村長宅に来てくれ。」 「ああ、わかったよ。」 「「またあそびにきてね!!」」 愛でお兄さんとゆっくりたちに別れの挨拶を告げ、万能お兄さんは我が家に着いた。 (続き) 選択肢 投票 しあわせー! 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※賢者タイム終了後は妙に頭が冴える。がネタは冴えない。 【蟻地獄】 「おじさん!ここからだしてね!」 「いまならゆるしてあげるよ!」 眼前に広がる新しい《ハコ》 高さは腰より上、幅は成体5匹分はあろう大きい《ハコ》 見た目的に、箱というよりは筒である。 透明の筒の下方に、いくつものカラクリ。そして上段には、砂。 動作確認も終えた。何一つ誤作動もない。完璧だ。完璧すぎる。 この世にまたひとつ。 ゆっくりをゆっくりさせない《ハコ》誕生した。 「ゆっくりできないおじさんはゆっくりしね!」 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!」 始動式に参加するゆっくりはすでに決まっている。 ここら辺では珍しい、まりさ一家だ。 親まりさ2匹、子まりさ3匹。子もそこそこ大きい。 このゆっくり、今朝村人から依頼があり回収したもので、 話によると何度も畑を襲ってはうまく逃げてきたらしい。 ちなみに、ゆっくりの駆除(という名の虐待)と、 野菜の売買を生業として生きている。 まぁいいとして。 「もうまりさおこったよ!おじさんはゆるさないからね!」 「おじさんなんかやっつけるよ!」 捕獲用の《ハコ》から、今回の《ハコ》へまりさズを投入。 全員入ったことを確認し、蓋を閉じる。 罵声がややくぐもったものになるが、聞き取れるならまだいい。 通風孔は外にしかつながっていない。中にあってはいけないのだ。 さて、起動である。《ハコ》もこの瞬間を待っていたことだろう。 前もって抜いておいた歯車をひとつ、はめ込む。 水車から引かれた歯車たちがゴゥゴゥと回転する。 下段のカラクリが動き出す。上段の砂が、沈む。 「ゆっ!なんかうごいてるよ!」 「なんだかずるずるうごくよ!」 今回のハコ、《蟻地獄》が起動した。 起動と同時に砂が落下、砂時計の要領でゆっくり達を飲み込む。 飲まれた砂の重さに耐え切れないゆっくりも出てくるだろうが、そう甘くない。 飲み込まれた先には何重にも設置された回転式の鋸歯。 意思の切れたものから、砂と共に粉微塵に引き裂かれる。 降りた砂はカラクリによって再び持ち上げられ、強い風と共に上へ戻る。 もちろんゆっくりが飲まれたのなら、黒い砂が降ることになる。 蟻地獄といえど人工、飲まれぬよう歩き続ければいい。 ひたすらに歩き続ける苦労と、降り注ぐ砂の苦痛の二重苦。 心身ともに、彼らはゆっくりすることを許されない。 ただその身心果てるまで、頑張ってもらおう。 「あんまりゆっくりできないよ!ここからだしてね!」 親まりさ2匹は壁際に寄り、訴えてくる。もちろん華麗にスルー。 「すべりだいみたいでたのしいよ!ゆっくりしていってね!」 親の苦労はいざ知らず、子まりさは遊び始めた。 ずーりずーりして跡をつける子、親にくっついてる子、そしてかけっこする子。 こんなに大きな砂場ははじめてだろう。いい顔をしてはしゃぎだす。 子まりさの1匹が勢いよく中央めがけ滑り出す。 砂のせいか、途中ひっかかりころころと転がって、中央のくぼみへたどり着いた。 「ゆぅ~。びっくりしたよ!……ゆっ!?」 異変。砂が自分を飲み込もうとしている。 「おかあさん!でられないよ!ゆっくりだしてね!」 あがくほどにもがくほどに、砂は愚か者を蝕む。 「ゆー!いまたすけにいくよ!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 親まりさが動き出すより早く、残りの子まりさ1匹が動き出した。 中央めがけ一目散にかけていく。滑り出せばそこまでは早い。 砂を巻き上げて沈む子まりさを目指す。 が、その巻き上げた砂がさらに底へと誘う。 「ゆ”う”う”う”う”ぅぅぅぅ!!」 砂といえ集まれば重い。飲まれると同時に押しつぶされる感覚。 「ゆっ!ゆっくりひっぱるよ!」 たどりついた子まりさが、沈みかけた帽子をくわえて引っ張る。 「ゆーしょ!ゆーしょ!」 「ゆ”う”う”ぅぅ…」 スポーン 子まりさは引っ張り上げた。 帽子を。 帽子の下に、さっきまでの子ゆっくりの姿はない。 あるのは砂。獲物を飲み込み、次の獲物を待つ、砂。 「ま”り”ざあ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!!」 助けるはずだったのに、助けられなかった。大切な兄弟なのに。 子まりさは泣き出した。くわえた帽子は離してしまった。 「あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!」 なすすべもなく、号泣。 泣き声に気づいた親2匹は、中央の子まりさに気づいた。 帽子二つに子供がひとり、ただごとではない。 「どうしたの!ゆっくりかえってきてね!」 「そっちはあぶないよ!こっちでゆっくりしていってね!」 だが機械は、砂は待ってくれない。動かないのなら食うのみ。 泣いていたまりさも、気が付けば砂の牙に齧られている。 「ゆっ!ゆっ、ゆっ、…ゆ”う”う”ぅぅ!!」 身をよじれば砂が崩れ、声を上げれば砂が崩れ、より深く牙を立てる。 気が付けば、自分も動けずにいた。 親まりさは子を助けたいのだが、危険のあまり動けない。 この状況下、声をかけることしかしてくれない。いや、できない。 もう1匹の子供も、親にくっついて怯えている。 やがて、子の姿と声は消えた。 帽子も飲まれてしまった。 「ゆっ、まりさたちきえちゃったよ!?どうしたの!?」 「…おじさん!ゆっくりしてないでこどもをたすけてね!」 「ゆっくりしないでね!」 母ゆっくりが必死の顔で訴えてくる。 他力本願。仕方がないことだがなんと白状なものか。 さて、ショーはこれからだ。まだまだゆっくりしてられない。 《ハコ》の中に、砂嵐が吹き荒れ始めた。 始めに落ちた砂が運ばれてきたのだ。動作状態良好。 「ゆ”う”う”ぅぅ、すながめにはいったよ!」 「こんなんじゃゆっくりできないよ!」 それでも絶えず砂嵐は吹きすさぶ。機械はこう、一定に動くから素晴らしい。 まりさ達は風向かいに帽子を傾けた。なるほど。まりさ種なだけはあるか。 ふと筒下段を確認する。砂はすべて上に舞い上げられているようだ。 そして…そろそろだな。どっかりと安楽椅子に腰掛けて眺める。 「…ぅ”ぅ”ぅ”ぅ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!!!!」 「ゆ”!?」 地の底からの咆哮、愚か者の断末魔。 始めに飲まれたまりさは飲まれても圧死しなかったらしい。 だからこそ、この鋸歯は生きる。 待ってましたといわんばかりに獲物に歯を立てる鋸歯達。 わずかな砂の隙間から、苦痛が外へ漏れる。 「…ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!!」 鋭く研がれた歯が、砂に負けない歯が、体を、思い出を、心を、刻んでいく。 難点があるとすれば、その瞬間が歯と砂に囲まれて観察できないことか。 改良の余地あり、だな。 「まりざああぁぁ!!まりざああああぁぁぁぁ!!」 亡き方向へ泣き叫ぶまりさ。こいつら固体判別どうしてるんだ。 泣き声が命を救うなら、きっと虐待お兄さんも増えているだろうな。 そんなどうでもいいことを考えていると、断末魔がやんだ。 「ま”り”ざがあ”あ”ぁぁ!!ま”り”ざがあ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!!」 「ま”り”ざあ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!!」 流れる涙は砂に滲んでいく。残された3匹は、ただただ泣くしかなかった。 「おがあざああぁぁん!!まりざがああぁぁ!まりざがああぁぁ!」 「…しかたがないよ!まりさのぶんもゆっくりしようね!」 切り替えの早い親だ。まりさ種ってのはこんなもんなんだろうか。 家族だからどんなもんかと思ったが。 飲まれ行く砂に逆らって、端へ端へ動き続けるまりさ達。 ふと、鋸歯の音が変わる。どうやら2匹目が歯にかかったらしい。 声が上がらないあたり、砂に負けたか。あの悲鳴は聞きごたえがあったのに。 ゆっくりが飲まれたということは、あれが始まるはずだ。 人間への抵抗を忘れたまりさ達を眺めていると、それは始まった。 まりさ達の頭上から降り注ぐ砂の色が、変わった。 輝きすら見せる黄土色から、苦く甘い黒へ。 砂の粒子よりははやり少し重いらしく、それほど《ハコ》内を舞わずに落ちる。 「ゆっ!なんかとんできたよ!」 「たぶんすなだよ!きにしないでね!」 「でもさっきよりなんかおもたいよ!」 「ゆぅ?…」 親まりさは黒い砂嵐の中、そっと帽子のつばを上げた。 これ以上に何があるというのだ。そんな目で。 これ以上ないものがあった。 降り注ぐのは徹底的に粉砕された、餡子と皮と帽子の端切れ。 帰らぬ者が帰らずに帰ってくる。感動の再開じゃないか。 「ゆ”う”う”う”う”ぅぅぅぅ!!!!!」 餡子と皮はぽろぽろと、黒白の布はひらひらと、《ハコ》の中を飛ぶ。 顔を上げたまりさは、その衝撃に気絶してしまった。 自分の息子(娘かもしれんが)がこんな姿で帰ってきたのだ。 いや、帰ってこなかったのだ。 気を失ったまりさは、ずるずると同じ末路をたどり始める。 「まりさ!しっかりしてね!ねちゃだめだよ!ゆっくりできなくなるよ!」 「おかあさん!しっかりおきてね!」 気つけも声をかけるぐらいしかできない。 2匹は少し先回りし、動かないまりさを端へ端へと押し上げる。 これ以上欠員を出してはいけない。 その顔に映る生。この必死が見たくて虐待をしているようなものだ。 しかし異変。 突然、2匹が騒ぎ出す。 「い”や”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!い”や”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!」 「ごな”い”でえ”え”え”え”ぇぇぇぇ!!!!」 はて、これは予想外の展開。どうしたものだろうか。 内心わくわくしながら、《ハコ》をじっくりと観察する。 飲まれる砂、降り注ぐ砂、餡子、皮、帽子… まりさ達は必死に、何かを振り払おうとしている。 …そうか。帽子だ。 いわく、死んだゆっくりの飾りをつけたゆっくりは同属に攻撃されるらしい。 どうやらそれは帽子の形をしていなくとも有効らしい。 まりさ達はそれを知っていて、本能的にそれを避けようとしている。 この強風砂嵐吹き荒れる密閉空間で。 「どれ”ない”い”い”い”い”ぃぃぃぃ!!!」 「ごわ”い”よ”お”お”お”お”ぉぉぉぉ!!!!」 パニックのあまり走り出す。気絶したまりさは目を覚まさない。 これは、もう長く続かないだろう。 なら最後を、悲鳴の消えるまで眺めるのがせめてもの、ってやつだ。 走り回っている間に、気絶まりさは砂に飲まれた。 砂に目覚めることもなく、この騒がしい中で静かに消えていった。 「う”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!」 「い”い”い”い”ぃぃぃぃや”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!!」 もう悲鳴しか聞こえない。 渦中のまりさたちは家族が飲まれたことすら気づかず、実らない保身に精一杯だ。 体を思い切りゆすり、思い切り走り回り、布の端を払おうとしている。 やがて、走り回っていた親まりさが体勢を崩した。 転げ落ちるように、苦痛からの出口へ。 「ゆ”っ!ゆ”っ、ゆ”っ、ゆ”う”う”う”う”ぅぅぅぅ!!!」 身動きが取れなくなる。自然、降り注ぐ死の破片も振りほどけない。 パニックは最高潮へ。 親の悲鳴に、子供が我に帰る。子供の方が賢いじゃないか。 子供のとった行動は、あろうことか沈み行く親めがけ一直線である。 「おかあさん!まりさがゆっくりたすけるよ!」 「ゆ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!!」 子供の声すら聞こえていない。ダメだ。これではダメだ。 いや、こちらにとっては理想的ではある。 子の助け虚しく、二人目の親もじわじわと、《ハコ》の体内へ。 「………お”か”あ”ざんの”ぶんも”ゆ”っ”ぐり”ずる”よ”!」 仕方がないと切り替えたのだろう。子まりさは助かるべく上を目指す。 だがそうまくもいかない。うまくいくようにできていない。 暴れまわった親まりさ、砂をあおる強風、そして今自分が一番、底に近い。 必死にあがく子まりさ。応じるように崩れ落ちる砂の坂。 ざらざらと崩れ落ち、やがて中央に到達した。 「ゆ”ぅー!ゆ”う”う”ぅぅ!!」 最後の最後まで、見えている希望を必死につかもうとする子まりさ。 その目は、涙で輝いていた。 その輝きも、砂に消えた。 一時の静寂を取り戻す《ハコ》 「そうか。飾りに関しては考えてなかったな…」 静かな部屋の中、ひとり反省会。 「休みない状況で心身共に疲弊させるつもりだったんだが…」 稼動しつつも中身のない《ハコ》は、寂しいものである。 「予想よりかなり早く、終わってしまった」 ただ砂嵐が吹く音と、歯車の回る音。 「しかしまぁ、装置自体の完成度は充分」 終わりを告げるそのしるしが、下へ下へと流れてくる。 「改良…はしたいなぁ。飾り対策か…」 ゆっくりたちは、ちょうど見える位置で落ちてきていた。 「まぁ、いいや」 命の演奏会が、始まる。 「……ん”ん”ん”ん”う”う”う”う”ぅぅぅぅぅぅ!!!!」 気絶まりさが、絶望の中で目を覚ます。 口は、開かないらしい。子供は火事場の馬鹿力を見せたというのに。 興ざめだ。ただ刻まれてしまえ。 「ん”ぅ!ん”ぬ”ぅ!う”う”う”う”ぅぅぅぅ!!!!!」 砂同様にまで刻むために、かなり充実した解体工程になっている。 死してなお体を蝕むそれは、砂にも餡子にも負けない絶対を突きつける。 しばらくして、気絶まりさは、形を失った。 「…う”う”う”う”わ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!!!…」 そうか、解体中にもう1匹が流れることがあるのか。 共鳴も聞いてみたかったが、あいにく少しだけ遅かった。 「…だあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!…」 これだ、これこそ待ち望んだ悲鳴、生きている証。 圧し殺す砂の中で、最後の命が響かせる音。 素晴らしい。実に素晴らしい。 「……い”だあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!…」 なんと、子まりさも解体に入ったようだ。願ったり叶ったりだ。 この喜びは何事にも変えられない。蓄音機を準備しておけばよかった。 「う”があ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 「い”い”い”い”い”い”い”い”ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 回転する鋸歯が、上下に動く鋸歯が、鬼目やすりが、刃が、棘が… もてる限りを尽くした、最高のおもてなしだ。 「ゆ”う”う”う”う”う”う”う”ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 「ゆ”う”う”う”う”う”う”う”ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 演奏会は、終わった。 再び静かになる部屋。 歯車は無慈悲に回る。 黒い風が、《ハコ》の中に吹いた。 【あとがき】 規制に巻き込まれたタカアキです。 しかしいい竜頭蛇尾。 でもこれより長いと書くのも読むのも辛いだろうっていう。 このSSに感想を付ける
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俺は一匹ゆっくりれいむを飼っている。 人はそんな俺を見て物好きだの変わり者だの言うが、俺にとってこのれいむは、愛娘みたいなものだ。 撫でてやると気持ちよさそうに「ゆ~」と鳴くし、赤ん坊の頃から教育してやったおかげで、 むやみやたらに「ゆっくりしていってね!!」とは言わない。留守番だってできる。賢いれいむだ。 それでいて俺の調子が悪いと「ゆゆ、だいじょうぶ?ゆっくりげんきだしてね」と言ってくれる。 父さんお前が素直で嬉しいよ。涙出てきた。 嫁になんて絶対だしてやらない。婿にもな。 ある日れいむに留守番を頼んで里の方へ買い物に行った。 急に金回りが(何故か)良くなったので、れいむに美味しいものを食べさせてやろうと思ったのだ。 買い物を終えて家へと戻ると、家の中が何やら騒がしい。 耳を済ませると、「ゆっくりしていってね!!」との喧しく礼儀の無い声がたくさん聞こえてくる。 ヤラレチャッタ。 慌てて家の門を開けるとそこには侵入してきたであろう親子連れのゆっくりまりさの姿。 家の中が荒らされているのがここからでもよく見える。 俺のれいむは「ゆっくりやめてね!ゆっくりやめてね!」と健気に言い回っているが、まりさは聞く耳を持っていなかった。そりゃあ。 それどころかまりさは俺のれいむに向かって 「うるさいよ!ゆっくりできないれいむはゆっくりしね!!」と言ってれいむに体当たりを始めたではないか! このままではれいむが殺されてしまう。 この無知で救いようの無いゆっくりに人間様の強さを見せ付けなければなるまい。 俺はれいむに体当たりしているまりさに近づく。 このまま話しかけてもまりさは聞いてくれないだろう。 面倒だが、まずは挨拶からだ。挨拶なしは嘆かわしいって漬物が言ってた。 「ゆっくりしていってね!!」 どうしても抗えない言葉。 『ゆっくりしていってね!!』 まりさもつられてそれを発する。よく見たら、れいむ、お前もか。 「きみたちはここで何をしてるんだ?」 「ゆゆ!ここはまりさたちのおうちだよ!おじさんはでていってね!」 テンプレ会話乙であります。 っていうかまだおじさんって歳じゃねーよカス。 叩き潰したくなる衝動を抑えながら問いかける。 「じゃあ、そのれいむに何をしてるんだ?」 「このれいむはまりさをゆっくりさせてくれないんだよ!わるいゆっくりはゆっくりしね!」 何をしてるかを聞いたのに。まぁ、いい。 こいつらは皆殺しにすることにする。俺はゆっくり自体は好きだが、頭の悪い自己中心的なゆっくりは大嫌いなんだ。 俺は足元にいたミニサイズの赤子ゆっくりを鷲掴みにする。 「ゆゆ!?おじさん、離ちてね!苦ちいよ!!」 舌ったらずな言葉はかわいらしいが、そんな感情に振り回されるほど俺は人が良くない。 俺はそのゆっくりを地面に投げつける。 バシン、と良い感じの音だ。きっと潰れたんだろうな。 「ゆゆゆゆ~~~~!!!まりざのあ゙がぢゃんになにずるの~~!!!」 母親らしい大きめのゆっくりまりさが俺に体当たりしてきた。うへぇ、柔らけぇ。 だがそんなことは問題ではない。落とし前はきっちり付けなければなるまい。 「おいこの⑨以下のクサレ餡子の饅頭ども!今から貴様らを叩き割ってやるからなッ!そこ、逃げるんじゃあないッ!」 「ゆゆ!?」 出入り口から逃げようとしていたまりさを静止させる。相変わらず狡賢い種類だなぁ。 手始めに俺のれいむを虐めていたまりさを踏み潰してやろうと思った。 だがそれは行動にはならなかった。 「おにいさん!ゆっくりやめてあげてね!」 「…え?」 れいむが俺がゆっくりを殺すのを静止させたのである。 「おいおい、いいのかい?こいつらはお前を殺そうとしたんだぞ?」 ゆっくりは自分の敵にはとことん非情になるもんだが… 「いいよ!このこたちをにがしてあげてね!!」 ううっ、なんて優しいゆっくりなんだ…父ちゃん感動して涙が出てくらぁ。 まぁ、愛娘のれいむが言うのだから仕方ない。真っ二つにするのはやめるか。 しかし、落とし前は付けるべきである。 れいむを虐めていたまりさに俺は言った。 「いいかこのボケ饅頭、今回はあのれいむのおかげで助かったがな…今度入ってきたら容赦なく叩き潰すからな、 れいむが『やめて』って言ったとしてもだ!もう二度と入らないって約束するか?」 「………うん」 すっかり勢いが無くなったゆっくりまりさ。 「ふん、いい返事だな、だがもしも入ってきた時のために印をつけといてやる」 俺はまりさの帽子に赤いリボンを付けてやった。 外れないよう、きつめに縛る。 これはれいむにリボンを作ってやったときのあまりの生地である。 「じゃあな、もう誰かに迷惑かけるんじゃあないぞ」 俺はゆっくりまりさをかき集めて家の外へ放り投げた。 こんくらいで死ぬゆっくりはいないと思う。 さて、改めて家を見渡してみるが…まぁ荒らされ方の酷いこと。 「おにいさん、ごめん…」 れいむが申し訳なさそうに俺を見ている。 なんて純真なんだ。かわいいのうかわいいのう。 「何を言うか、れいむが謝る必要なんてないさ、それよりも、美味しいもの買ってきたけど、食べるか?」 「ゆ!たべるー!」 さすがのれいむも食欲には勝てないらしい。 まぁ完璧すぎるのもあれだし。 なんか面倒くさくなってきたから片付けは明日にしよう。 「おにいさんこれはなーに?」 「これは葛餅という和菓子で黒蜜を…」 さて翌日。本来だったられいむとゆっくりするつもりだったのだが、家に油が無いことに気が付いた。 今日は天ぷらでもやるかと思っていたのである。 今更夕食を考えるのも面倒臭い。しゃーない、買いに行くとしよう。 俺はいつも通りれいむに留守番を頼んで家を出て行った。 買いに行ったら買いに行ったで、油が全然売ってなかったりして、なかなか大変だった。 家に戻れたのはもう月が高く昇っていた頃だった。 れいむに長いこと留守番させてしまったな。寂しくなかったかな。 そう思いつつ扉を開ける。 「ただいま、れいむさb…」 俺は言葉が出なかった。いや、出せなかった。 目の前には、ゆっくりまりさ。まりさ。まりさまりさまりさまりさ。 俺の前で「ゆっくりし(ry」とお決まりの台詞を吐いている。 まぁそんなことはいい。問題はそのまりさの横にあるリボン。 そのリボンには見覚えがある。というかいつも見ている。 それは間違いなく俺の愛娘、れいむのリボンだった。 大体は予想が付いたが一方的なのはよくない。俺はまりさに聞いた。 「何でお前達がここにいる?」 「ゆ?おにいさん、ここはまりさたちのおうちになったよ、ゆっくりできないひとはでていってね」 お決まりの台詞乙。 「で、そのリボンは…」 「ゆゆ、このおうちにれいむがいたけどゆっくりさせてぃれないからたべちゃったよ!あまくておいしかったよ!」 「ゆっくりさせてくれないれいむはゆっくりしね!!」 貴様ら…許さん…っは…し、静まれ…俺の腕よ…怒りを静めろ!! 「お前ら、どうやってこの家に来た?」 「リボンのついてるまりさがつれてきてくれたんだよ!」 「おともだちいっぱいよんでねってまりさがいってたよ!」 …つまり昨日のまりさが集団でここを襲撃し、俺のれいむを亡き者にしたらしい。 数が多ければ勝てると思ったのか?愚かな饅頭め。 …ゆるさん… ぜったいにゆるさんぞ饅頭ども!!!じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!! 俺は靴を脱いで家に上がっていく。 「ゆゆ!!まりさのいえにかってにはいrぎゃぶぇっ!」 足元にいたまりさを潰してしまった。 その後何匹か体当たりしてきたがそいつらも踏み潰しておいた。 まりさを踏み潰しながら家を探索していると、いたよ、昨日見逃した糞饅頭がッ! 「おいそこの饅頭」 「ゆ?なーに?ゆっくりできないひとはゆっくりでていってね!!」 平然とした顔で俺を見るまりさ。もしかしてこいつ… 「おい、俺の顔を覚えていないのか?」 「しらないよ!おじさんはさっさとまりさたちのおうちからでていってね!」 ゆっくりは記憶力に乏しいと聞いたが、もはやこれほどのものとは思わなかった。 俺は足元にいるちっこいまりさを掴む。 「お前さぁ、前にこんな風景見たことないか?」 俺はまりさを足元に投げつける。 やはりいい音がした。でも掃除は面倒そうだな。 「ゆっ!おともだちになにするのっ!!」 どうやら本当に覚えていないらしい。ここまでくるとアルツハイマーに近いな。それかミューミュー。 「うるせえぞこの饅頭、いいか、庭にお前が連れてきたゆっくりを全部連れて来い! 連れて来ないとこの饅頭みたく潰れることになるぞ」 「ゆ!まりさはおともだちをみすてないよ!」 「あ、最初に潰すのはお前だぞ」 「みんなー!!」 まりさは俺の言ったとおりゆっくりを庭に集めたようだ。 しかしずいぶんとたくさんいるなぁ。50くらいか。全部まりさ種だし。 「いいかこの自己中饅頭ども、俺の家を滅茶苦茶にした上に俺のれいむまで殺しやがって… 本当だったら俺が一匹一匹殴り殺したいがそれだと時間がかかる、で、今から君達には殺し合いをしてもらいます」 「ゆー!そんなことしないよ!」 「ゆっくりできないひとはゆっくりしねばいいよ!」 ゆっくりからブーイングが飛ぶ。 しかしそんなんで挫ける人間がいるだろうか。―――否。 俺はゆっくりを一匹掴んでゆっくりの目の前に掲げる。 上で「おそらをとんでるみたい!」とか言ってるが気にしない。 「いいか、これから行動を起こさん奴は…こういうことになる」 俺は掴んでいるゆっくりに油を少し付ける。 べたべたぬるぬるで気持ち悪い。 そしてそやつをライターで炙る。 するとどうなるか? 燃え上がる。 「ぶっぎゃああああああああ!!!?」 火の玉と化したまりさはあちらこちらへと転がりまわる。 庭は草があんまり生えていないので火事の心配は特に無い。 そのまりさは少し小さめだったようで、1分も立たずに炭と化した。 さっきまで野次を飛ばしていたゆっくりが静まり返っている。 「2匹だ!2匹になったらそいつらをゆっくりさせてやる」 俺はでんと構えてゆっくりたちに言い放つ。 しばらく時が止まっていたが、一匹のゆっくりが、 「ゆっくりしね!」 と言いながら少し小さめのゆっくり(あれって赤ん坊じゃないか?)を踏み潰したことでバトルロイヤルは始まった。 その争い方は実に見ていて楽しかった。 のしかかるもの、食い千切るもの、協力しあって潰すもの…あ、あそこのタッグ仲間割れしてやがる。 「ゆっくりしんでね!!」 「ゆ゛ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 醜い争いは、確実に俺の心を晴れやかにしていた。 同じゆっくりが潰しあう姿は、実に滑稽だった。 そんなこんなで5分ぐらいすると、もう3分の1程度になっていた。 あの忌々しいリボンをつけたまりさはまだ生き残っていた。 まぁ大勢のゆっくりをここに連れて来る位だからある程度の知識はあるのだろうな。いや、狡賢さというべきか… さらに5分、もうゆっくりは3匹しか残っておらず、周りには帽子や皮、餡子などなどが散らばっている。 片付けマンドクセだよこんちくしょう。 残っているのはあの忌々しいまりさと、普通のまりさ2匹。 どちらもあのまりさには勝てないと踏んだのか、媚を売っている。 「まりさっ!いまならおいしいものたべさせてあげるよ!!」 「ゆっ!だまされないでまりさ!そいつはうそつきだよ!!」 「ちがうよまりさ!そっちがうそつきなんだよ!」 なんだか言い合いが始まってしまった。 このままだと2匹とも自滅しそうだ。 俺の計画では2匹ゆっくりが必要なのだから。 俺は立ち上がって一匹のゆっくりを無作為に掴んだ。 本当はあの忌々しいまりさが良かったが、そうもいかない。 「ゆ!たすけてくれるの?」 そんなわけないだろうこの糞饅頭。 俺はそいつを地面に叩き付けた。 「ゆぶ!!」 相変わらずいい音だ。 「ゆっ!おにいさん!これで2ひきになったよ!はやくゆっくりさせてね!」 「ゆゆゆゆゆ!!」 ゆっくりたちが自己主張し始める。 しかし急におにいさんと呼び始めたな。最初からそうしろ。 「まぁ落ち着け、その前にすることがある」 「ゆ!おにいさんは2ひきになったらゆっくりさせてくれるっていったよ!!おにいさんのうそつき!」 「まぁまぁ…気を静めろ」 俺は2匹のゆっくりを掴むと、お互いを擦り合せた。 言わずもがな、発情させるのである。 最近これ使われてなくない? 最初の方こそ嫌がっていたが3分ほどするとお互いに目をとろんとさせた。 発情完了である。 俺はそのゆっくりを地面に置いて放置する。 床の上でやられたらたまらん。 「ゆっゆっゆっゆっゆっゆ…」 お互いに体を摺り寄せ体から分泌される透明な粘液が水溜りを作っていく。 その摺り寄せる音は非常に気色悪く、精神面上よろしくない。 見ていて正直気持ち悪かった。 しばらくすると、文字にし難い声を一方のゆっくりが上げた。 だから文字にはしない。 「すっきりー!」 すっきりしたのはあの忌々しいまりさだ。 もう片方は黒ずんで朽ちてしまっている。 しかし、蔦はしっかりと生えている。3匹くらい実っている。 あと5時間ぐらいで生を受けるだろう。 「ゆ!おにいさん!まりさいっぴきだけになっちゃったけどゆっくりさせてね!」 まりさが俺を急かす。 このまりさがあのまりさじゃなかったら俺は逃がしてやったかも知れない。 このまりさは毛頭ゆっくりさせる気などなかった。 「そうか…ではここで死ね」 「ゆ?おにいさんゆっくりさせてくれるっていったよ!うそつき!」 何…だと…? 「おにいさんやくそくまもってよ!まもれないひとはゆっくりしね!」 お、俺は…キレた。 「だったら…」 「ゆ?」 「だったらなんで昨日のことが守れねぇんだこの…ド低脳がァ―――ッ」 「ゆわらばっ!」 まりさは俺の拳を食らって四方へ分散されたようだ。 すっきりしたよな、しないよな。 俺はとりあえず3つ実っている赤ちゃんゆっくりを1匹残して後は捨てた。 だっていらないから。 そう、俺はこのゆっくりを新しい俺の愛娘にするつもりでいる。 れいむの件は悲しかったが、うじうじしていても仕方ない。俺は過去は振り返らない性格なのだ。 大体れいむも、俺の家を荒らしていたれいむ一家から作り上げたものなのだ。金柑乙。 赤ちゃんゆっくりが知っているのは『ゆっくりしていってね!!』という言葉だけ。 そこからは教育しだいでなんとかなるものだ。 今回は『約束を守る』事から教えようか。 こういう考えを巡らせると、ゆっくりとは哀れな生き物だと思う。 人間のエゴによって生かされ、殺されているのだから。 HAPPY END byGIOGIO このSSに感想を付ける
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〈崩壊ゆっくりずむ〉 歌うゆっくりこと、ゆっくりずむりばー。常にるなさ・めるぽ・りりかの三種×一匹ずつがセットで行動する。 それぞれ弦楽器、管楽器、鍵盤および打楽器に似た鳴き声を出すことができ、美しいハーモニーで歌う。 その歌声はゆっくりゆゆこなどの捕食種すら魅了するという。 そんなゆっくりずむりばー三姉妹が楽しそうに歌っているところを発見した我らが虐待お兄さん。 まわりのオーディエンスゆっくり達とともに、しばしライブを楽しむ。 さて、ここからが本題だ。歌う三匹の帽子を素早く剥ぎ取り、シャッフルしてまたかぶせる。 るなさの帽子をめるぽに、めるぽの帽子をりりかに……といった具合だ。これを繰り返す。 途中で気付かれ抗議されるが、「ほら、みんなゆっくり歌を聴きたがっているよ」と言えば たやすくごまかされ、歌う方に集中するので問題ない。 三匹の帽子を延々とシャッフルしていると、初めのうちはなんともないが、 だんだん固有のはずの音色やメロディが混乱してくる。 本来るなさが歌うベースラインをめるぽがラッパの声色で歌ったり、 りりかがめるぽのソロを横取りするも、パーカッションの声色でメロディを奏でようとしたり。 聴衆のゆっくりも不審に感じざわめき出す。 そうなったところで今度は質問責めにし、自己同一感を混乱させる。 「キミはだれ?」 「ゆっ……り、りりかだよ!」茶色い髪のゆっくりが応える。 「でも、キミは『るなさの帽子』をかぶって、『めるぽのパート』を 歌っているじゃないか。りりかなんて子、どこにもいないよ」 「ゆ゛う゛う゛ぅっ!?」 餡子脳に考えさせる隙を与えず、三匹に次々と言葉で揺さぶりをかけていく。 どんどん壊れていくハーモニー。聴衆ゆっくりのブーイングも、焦りに拍車をかける。 そのうち、 「じゃあそっちの、『めるぽの帽子』をかぶって、『りりかみたいに』歌っている子はだれ?」 との質問に、 「ゆ゛! る、る……り……りりぽ? めるさ!? う、う゛う゛ぅ~」とか、 「りりりりかは、りりかは……りりかじゃない? けど? り゛り゛か゛のはずだよ゛お゛お゛ぉ!!」とか、 「めめめmmmるにゃさ笹りかかkkkkぽぽppqq¥@*! !!」とか言い出したので、 最終的には三匹とも自我が崩壊するところまで追い詰めてやった。 「あぁぁ! わ゛か゛ら゛な゛い゛!じぶんがわ゛か゛ら゛な゛い゛よ゛お゛ぉ!!!」 ちぇんかよ。 (終) このSSに感想を付ける
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※いじめ成分激薄、ほのぼの そんなんでもいいって人はどうぞ 冬の夜 おもい。 何とも言えない息苦しさを覚え、重い目蓋をどうにか持ち上げる。 視線の先、俺の腹の上ではれいむが幸せそうな寝息を立てている。 「ゆーん・・・ゆーん・・・ゆぴぃ!!?」 ばっさと布団を翻す。うちの饅頭殿は奇妙な声をあげながらぽいんぽいんと転がっていく。 「ゆうぅぅぅ・・・ゆっくりさせてよー!!」 壁際でようやく止まった彼女はぷっくりと膨らんで何やらご立腹のご様子である。 差し詰め安眠妨害に対する抗議といったところだろうか。 だがそれはこちらとて同じことである。 「お前さぁ、寒いからって人の腹の上に乗っかるなっていつも言ってるだろうよ。」 どかりと胡坐を組んでれいむを見据える。 そうして全身から『怒ってるんだぞオーラ』をぷんぷんと出してやる。 あからさまな大根丸演技、だが子供とゆっくりにはこれくらい解りやすい方がいい。 じろり、じろり。 流石のれいむもマズイと思ったのかぷしゅんと空気を抜いて上目遣いにこちらを伺っている。 「なぁ、れいむ・・・。俺が寝起き悪いって説明するのこれで何回目になるよ?」 「ゆぅ・・・ゆっくり?」 おもむろに目を瞑ったかと思うとくにゃりと小首?を傾げていらっしゃる。 普段ならその可愛いらしさにミカンでも剥いてやるところだ。 だが生憎、寝起きの俺はミカンの汁を飛ばすくらい素敵な心持ちになっている。 そんなわけでミカンの代わりにいつものアレをくれてやることにする。 すぅ・・・ 「ゆゆ!!?」 右手の人差し指を静かに立て、この指止まれの様なポーズをとる。 れいむはそんな人差し指を食い入るように見つめ、カチリと硬直してしまっている。 「言ったよな・・・」 「ゆ・・・」 人差し指を左右に振る。れいむの視線も右往左往。 「言うこと聞かない悪い子には・・・」 「ゆ、ゆ・・・」 ずずい、ずずいと腕を突き出す。れいむは寄り目でぷるぷるしている。 「鼻ピンっ!!!」 ピシィッ!!! 「ゆっぴゃああぁぁぁー!!!!!!」 人間の鼻っぽい辺りを勢い良く弾いてやる。 れいむは顔をシーツに突っ伏して何やらむにむにと悶絶している。 「・・・はぁ。今月に入ってからもう5回目だぞ?やっぱ俺の言ってること解ってないのかねぇ・・・」 ため息を吐きつつ震える饅頭を眺める。秋の夜長に何やってるんだろう。 ようやくれいむの落ち着いた頃、既に俺の熱も冷めていた。 「もういいから籠に帰りなさい。俺も寝るから。」 「ゆうん・・・・・」 ぺよん、ぽよん、静かな部屋に足音が妙に響く。 そして籠の前、最後にれいむはこちらを振り返る。 「はいはい、おやすみ。」 「ゆっくり・・・」 「・・・・・・・」 「・・・ゆぅん」 ぺたりと潰れて伏せのような姿勢をとり、上目遣いで精一杯甘えた視線を送ってくる。 あからさまだが効果は大きい。そんな態度をとられたら無下に扱えないではないか。 「・・・わかったよ。ただし腹の上は無しな。代わりに布団の中に入っていいから。」 「ゆっくりー!!!」 言うや否や勢い良く布団に飛び込んでくる。さっきまでのしおらしい態度など何処吹く風だ。 「ゆっくり~♪ ぬっくり~♪」 やれやれ。躾もろくに出来んとは飼い主失格かね。 苦笑しながら俺も布団に身を沈めていった。 「いやぁ、しかし・・・寒い。」 何せさっきまで布団をひっくり返して説教と洒落込んでいたのだから当然である。しかしわかっていてもこれは辛い。 このままでは熱を帯びる前に睡魔から覚醒してしまう。 「いかんなぁ・・・お、ちょうどいいや。」 ふいに男は何かを感じたように静かに目を閉じた。 沈黙による支配、だが次の瞬間それはふいに破られた。 ぶおぉっ!! 「ふぅ・・・」 くぐもった音が響いたかと思うと、男は恍惚とした表情で瞳を開いた。 音の正体は放屁、冷えた体から生理現象により生み出された可愛い可愛いオナラちゃんである。 そのガスは焼き付くような熱を帯び、急速に布団内に充満していく。 自然エネルギーの有効利用、地球にだって優しい一品である。 敢えて難をあげるならいささか臭うところだが、何と言っても可愛い我が子。 お腹を痛めて産んだ子の臭いなら寧ろフローラルなくらいである。 しかし今日は来客があった。 「みゃああああああ!!!? ゆっくりさせてー!! ゆっくりさせてよー!!」 涙目になりながら叫び散らかすれいむ。ゆっくりには幾分刺激が強すぎたか。 そのまま布団を飛び出したかと思うと一目散に籠へと篭ってしまった。 「ありゃりゃ・・・おーい、れいむやーい。」 「・・・・・・・・・」 返事はない。すっかりヘソを曲げてしまったようだ。 流石にやりすぎたか。 男は申し訳ない気持ちになり、まだ熱を帯びている毛布で隙間なく籠を包み込んでやった。 自分が幾分寒いものの、罪滅ぼしと思えば一晩くらいどうってことは無い。 ガタガタと揺れる籠を後にし、男は床の中で明日の躾を思うのであった。 『むああああああ!!! ゆっふひはへへー!!!』 終わり ムクドリ( ゚д゚ )の人 このSSに感想を付ける
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注意書き これはゆっくり虐待というよりゆっくりとゆっくりの戦いです 当然ながら虐められないゆっくりがいます(虐めるわけじゃないし) ほんの少し過去作 ドスまりさの誕生 番外編1に関係する単語があったりしますが重要度はゼロに近いので読んだことがある人は苦笑いしてください こんかいゆっくり達が非常に頭がいい(人間並みに道具を使って文明を作ってたりする)のでそういうのが嫌いな人も読むときは注意してください 元ネタはフリーゲームの「KBAF」WW2が好きな人はやってみるといいかも では本編行きます これは、遠いところのお話 紫にスキマで異星へ追放されたゆっくりれいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、みょん、ちぇん れいむとまりさに別れた戦いは500年も続きついに星中を巻き込んだ一大戦争になっていた… 「よわいゆっくりはつよいゆっくりをゆっくりさせるためにみをぎせいにするべきである」 あるゆっくりまりさの一言から500年にわたるこの戦争は始まった 最初はただの群れ同士の争いに近かった それこそアインシュタインの第四次世界大戦よろしく体当たりと噛みつきだけの戦いだった だが、お互いの勢力が援軍を求め一つの大陸全土を巻き込んだ大戦争になった そして敗れたまりさ軍は木で作ったいかだや自分の帽子などに乗り新天地を目指して旅立っていった これを第一次ゆっくり大戦と言う その数年後、新大陸に渡ったまりさ軍が新大陸を制圧、先住ゆっくりを支配し、ゆっくりしていたれいむたちを奇襲してきた まりさたちは見たこともない巨大な船で海を渡り、見たこともない乗り物に乗って空を飛んでいた れいむたちはこのまま何もできずに全滅するかに思われた だが、ぼうめいしてきたまりさの一団により新兵器の情報が伝えられただちにまりさ軍に対抗するための兵器を量産、なんとか硬直状態にまで持ち込んだ そしてこの星は 「よわきゆっくりはつよきゆっくりにしたがう」 まりさ軍と 「やわきものはつよくなり、つよきものはそれをたすけみんないっしょにゆっくりする」 れいむ軍との戦闘になった 他のありす、ぱちゅりー、みょん、ちぇんなどはそれぞれ思想に共感した方の軍につき、れいむやまりさも自分の種の思想に反発して裏切るものもいる 俗にいう仲間思いのゆっくりまりさなどはその代表でれいむ軍の英雄として表彰されたまりさ種は意外と多い いま、ゆっくりれいむは焦っていた 命令で隊長と友人、自分の三匹で偵察飛行に出た途中で6機の敵機と遭遇、友人は撃墜され、隊長も自分を狙っていた敵を落とした直後に撃墜されてしまった 敵はほとんど追撃らしい追撃をしてこなかったが愛機は右翼をやられ燃料餡子が漏れ出てしまっている このゆっくりれいむがのる「ゆしきかんじょうせんとうき にじゅういちがた」はれいむ軍の誇る最新鋭戦闘機だ この飛行機、見ただけでは人間には気づかないがゆっくりの一種である ゆっくりの皮でできた外郭を持ち、餡子を燃料としたゆっくりエンジンでプロペラを回して飛ぶ ゆっくりの一種というよりゆっくりの生体パーツを使った生体兵器とでもいうべきか 「このままじゃおちちゃうよ!もうやだ!!ぼかんかえる!!」 れいむは舌で操縦桿のスロットルレバーを押し込み、全速力で母艦に向かっていた 「ゆっ!!みえたよ!!これでゆっくりできるよ!!」 味方の艦隊が見えた、その中央に帰るべき母艦がある 正規空母「ぐれいとれいむ」れいむ軍の主力であり、象徴でもあるゆっくり空母だ だがぐれいとれいむもまわりの味方の船も対空砲で弾幕を張っている、対空戦闘中なのだ だがそんな事をれいむは知らない、少しでも早く母艦に帰ってゆっくりしたい、早くしないと餡子切れで海に落ちてしまう…れいむはそれしか頭にない 実際は右翼のタンクしか被弾していないので節約すれば二時間程飛べる、海に落ちてもタンクが空なら一時間は浮いていられるので味方の救助を待てる だがこの若いれいむはとにかくゆっくりしたいことしか頭になかった ぐれーとれいむの後ろにつき、着艦準備する 甲板上で何匹かのゆっくりが「着艦不可、やり直せ」の赤い旗をくちにくわえて振っているが知ったこっちゃない、こっちは被弾して燃料がないんだ、ゆっくりさせろ!! その瞬間ぐれーとれいむが急に方向を変えた 「なんで向きかえちゃうのぉ!?」 急速回頭中の船には着艦できない、やり直すしかない しかしもう一度やり直すという現実がれいむをさらに焦らせた 「むきゅう!おもかじいっぱいよ!!」 「ゆっくり!!おもかじいっぱいゆっくりー!!」 ぐれーとれいむの艦長である老ぱちゅりーは今回20発目の爆弾を回避しながらも内心は不安だった ここ最近味方が完璧なタイミングで敵の攻撃を受けるのだ たとえば空母の発艦、着艦時 艦隊が乱れた陣形を組みなおすために一時停船している時など完璧なタイミングで攻撃され、大きな被害を出している 味方の情報が敵に筒抜けなのだ 常に敵の潜水ゆっくりに見張られているのかもしれない 新型偵察機を有する敵基地が近くに隠されているのかもしれない 今回も敵基地を攻撃して第二次攻撃隊を発進させようとしたら敵の奇襲だ こんな状態で被弾したら甲板上の第二次攻撃隊の爆弾ゆっくりや魚雷ゆっくりに誘爆してしまう 直掩機も護衛艦も対空砲も頑張っている 戻ってきた第一次攻撃隊も戦闘機隊は少ない弾餡子、燃料餡子で頑張っている じつは毎年出てくる裏切り者、まりさ軍の裏切り者の中にスパイがいるのだがれいむ軍のなかにそれに気づくものはいなかった 「ぐれーとれいむ、ほんかんのそんがいは?」 「ゆっくり!しきんだんにはつですこししんすいがあるけどだいじょうぶだよ!!」 「ごめんなさい!かえったらしっかりしゅうりしてもらうわ!!」 「みぎほうこうさんじゅうど!ぎょらいがゆっくりしないでせっきん!!」 見張りゆっくりが叫んだ 「むきゅん!!おもかじいっぱい!!」 ゆっくり飛行機は意思を持たず、口と舌、足部分の圧力で動く生体部品の集まりだが艦船は巨大ゆっくりだ、艦橋内部に顔があり艦長の指示に従う エンジンゆっくり、発電ゆっくりなどと一体となっているため複数のゆっくりの集合体といってもいい それぞれが意思を持ちながらも艦本体のゆっくりの指示に忠実に従う、パソコンに接続されたプリンターのようなやつらだ いま機関室では機関科ゆっくり達がエンジンゆっくりの口の中にエンジンゆっくり用の餌をせっせと放り込んでいる 全力運転中のエンジンゆっくりは燃費が非常に悪い、疲れる仕事だが文句を言うゆっくりはいない、ここで自分が手を抜けばみんなゆっくりできなくなることを知っているのだ それゆえにゆっくり機関科は優秀なゆっくりしかなれない 「どお゛じでに゛げる゛の゛ぉ!!」 れいむは着艦失敗→後ろに移動→着艦失敗のループを繰り返していた 「あぶないよ!!ゆっくりしないでぼかんからはなれてね!!」 本日三機目の敵を撃墜したベテランのれいむが無線で呼びかける 「あぶないよ!!どおしてこっちにくるの!!はやくはなれてね!!」 甲板上のゆっくり達がみんなで赤い旗を振る だがそのどれもがれいむの耳には入らなかった 「てっきちょくじょう!きゅうこうか!!」 「むきゅん!とりかじゆっくり!!」 「ゆっへっへ、もうにがさないんだぜ!」 SBDゆっくどれすのパイロットである俺まりさは命中を確信していた いままでどんな訓練でも百発百中だった、実践は初めてだが今回も命中させる このために味方に先に突入させ弾幕の薄いところを狙ったのだ 「ゆゆっ!てきがうごくんだぜ!?」 まりさは一つの誤算をしていた 訓練標的は大きなネット、当然動かない。だが敵は30ゆっくりノット超と言うスピードで左右に動いているのだ まずい まりさは思った、このままでは当たらない 選択肢はこのまま爆弾を投下するか、投下しないで上昇してまた爆撃をするかだが訓練のつもりで降下しすぎた、今から上昇しても海面に突っ込むかもしれない 迷わずまりさは爆弾投下のスイッチを押した 「ゆっくりしね!!」 ゆっくどれすから投下されたゆっくり爆弾は自分の最初で最後の仕事をするために空を舞った、だが目の前に広がるのは青い海のみ、敵の船はどこにも見えない 「どおじでだれもいないのお!!」 ゆっくり爆弾とはその名の通り爆弾のゆっくりである 頭部に安全ピンがありそのピンが抜かれた状態で頭部に衝撃を受けると体内に詰まった発火餡子が爆発するのだ ゆっくり爆弾やゆっくり魚雷は自分が爆発することで仲間がゆっくりできるサポートすることを至上の喜びとする 逆に敵に命中できないのは何よりも悲しいことなのだ 毎日自分を磨いてくれた整備まりさ 「ぜったいどまんなかにぶつけてやるぜ」といった搭乗員まりさ 訓練でネットのど真ん中に突っ込むたびに褒めてくれた偉い幹部まりさたち 彼らのために死ぬ、その喜びがいま絶望に変わろうとしているのだ なんとか足に当たる安定板を動かして軌道修正をしようとする、だがそんなことではほんの数度しか落下コースは変わらない 「ごべんね゛びん゛な゛ぁ!ゆっく゛り゛はや゛く゛だたずだっだよ!!」 最期にそう叫んで海面に激突する、その衝撃で一気に弾け飛んだ 爆弾を落としたまりさ機は中途半端に高度を上げたため護衛の巡洋艦の対空砲火で撃ち落とされた せめて爆弾を投下しないで機体を引き起こせば…しばらく低空飛行を続ければ撃墜されないですんだかもしれない まだれいむの悪夢は終わらない、自分はただ母艦でゆっくりしたいのに、もう燃料餡子はないのに、なんでゆっくりできないんだ 低高度でふらふらとんでいる自分を狙っていた敵機を味方が撃墜した、だがそれに気づかないれいむは自分のすぐそばで海面に突っ込む敵機を見てさらにパニックになる 「も゛う゛い゛や゛だぁ!ゆ゛っく゛り゛さ゛せ゛て゛ぇ!!」 その時上空から三機の敵機が急降下してきた これはかわしきれるかどうかわからない、見張り員が悲鳴を上げた だがぱちゅりーはあきらめない まりさ軍から体が弱いと追い出された自分を拾ってくれたれいむ軍 元まりさ軍である自分の能力を認め、ぐれーとれいむの艦長にしてくれた指令ゆっくり そんな自分を信じて今まで一緒に戦ってきた1000匹以上のゆっくり達 彼女たちは今もゆっくりがんを空に向けている そして自分の命令をいつも聞いてくれたぐれーとれいむ 彼女たちのために、諦めるわけにはいかなかった 「むきゅ~ん!おもかじいっぱーい!!」 この日、れいむ軍の主力であり、象徴でもあった空母ぐれーとれいむは沈没した 原因は何度も着艦しようとしたれいむが着艦に失敗、そのまま甲板上の味方機に突っ込んでしまい大爆発を起こしてしまったのだ 艦長である老ぱちゅりーは最期まで環境のゆっくりの顔とゆっくりしていたという あとがき+少し補足 ゆっくり魚雷は足がスクリューになったゆっくり爆弾です、力尽きるか敵に命中すると爆発します 艦橋内のゆっくりの顔はマザー2のダンジョン男の顔のようなものを想像してください この星のゆっくりは過去に幻想郷で大量発生したゆっくりの一部を紫が間引きしようとしたときに えーりんが実験に使いたいと言ったため太陽系外のゆっくり以上の動物のいない地球型惑星に移した者の子孫です この星では軽く千年近く時間が経過してますが姫様の能力で時間を早くしているだけなので幻想郷では一年ぐらいしか経っていません 数万年、もしくは数億年分の時間をかけて進化の行く末を見る実験なのでえーりんは記録は取りますが干渉はしません ゆっくりに戦艦や飛行機の技術を教えたのは紫のきまぐれです 他に質問等があればスレとかで見たら答えます 続きは…未定です、虐めスレとは少し路線が異なると思うので「もう書くなバカ」とか言われたら続きは書きません でもそういうのがなければ気分しだいで続きを書くと思います 8月19日 1812 セイン このSSに感想を付ける
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ゆっくりお燐の生活 「ゆっゆっゆっ・・・」 「むきゅ、むきゅ・・・まっでええええまりさあぁぁぁぁ」 山の中をまりさとぱちゅりー、二匹のゆっくりが駆けている。 怖いれみりゃから間一髪逃げ出してきたのだ。 運動が得意なまりさに比べ、体の弱いぱちゅりーは息も絶え絶えだ。 「ぱちゅりーゆっくりしないでね!!そんなんじゃれみりゃにたべられちゃうよ!!」 「むきゅぅぅぅ~~、これいじょうはむりだわ!」 「じゃあこっちからいこうね!!ちかみちだよ!!」 まりさは巣への近道となっている、若干傾斜のあるデコボコ道に飛び込んだ。 自分は大丈夫でも、虚弱体質のぱちゅりーがそんな所に飛び込めばどうなるかは自明である。 「むきゅっ、むきゅ、むぎゅっ!?む゛ぎゅうううぼぼぼぼ!!」 ぱちゅりーは必死に飛び跳ねたが高さが足らず、木の根っこに足を引っ掛け、 辺りの石に身体をぶつけながら斜面を転がり落ち、やがて動けなくなった。 「あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!おあちゅりぃぃぃーーー!!」 「むぎゅ・・・・もうだめ・・・」 泣きながら瀕死のぱちゅりーに駆け寄るまりさ。 自分が選んだ近道のせいでこんなことになったことは特に念頭に無い。 まりさはぱちゅりーの傷口を必死で舐めるが、ぱちゅりーの吐餡は止まらない。 「ぱちゅりーゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってねえええ!!」 「むぎゅ・・・まりさ・・・わたしはもうだめだわ・・・」 「なんでぞんなごどいうの゛おおぉぉぉぉぉ!?ずっといっじょにゆっぐりじでねえぇぇぇぇ!!」 「もうたすからないってりかいしてね・・・まりさだけでもおうちでゆっくりして・・・」 「ゆ゛うぅぅぅぅぅぅ!!ゆ゛ううぅぅぅぅぅぅううう!!!」 「ゆっくりしてたられみりゃがくるわよ・・・わたしがおとりになるから・・・はやく・・・にげ・・・」 「ゆ゛!?」 小さい時からいつも二人一緒で、いろんなところを探検したぱちゅりー。 行く先々で危険な食べ物や場所を教えてくれた、頭が良くて優しいぱちゅりー。 赤ちゃんのために元気になるから、いつかけっこんしようねと言ってくれた大好きな友達、ぱちゅりー。 そんなぱちゅりーは最後までまりさを気遣い、静かに息を引き取った。 「ゆ・・・ぱちゅりー・・・ゆっくりしちゃったんだね・・・」 れみりゃに食べられるであろうぱちゅりーの亡骸に背を向けて逃げるのは、 親友であるまりさにはためらわれることだった。 せめてもの手向けにと、まりさはその辺に生えていた小さな花を一輪摘み取り、 ぱちゅりーの帽子にそっと挿しておいた。 「ぱちゅりー・・・まりざはゆっぐりずるねぇええぇぇぇぇ!!」 滂沱の涙に顔をふやかせながら、全速力で巣へと逃げ帰るまりさ。 自分だけでも無事にゆっくりしなければ、ぱちゅりーの遺志を無駄にしてしまう。 死んでしまった親友も、心の中でずっと生きているのだ。それを守らなければならない。 そんな光景を、茂みに隠れて見ているゆっくりがいた。 「うっうー♪このへんからこえがしたんだどー♪どこだどー?」 まりさをぱちゅりーを追い、ぱたぱたと飛んで来るれみりゃ。 先程ぱちゅりーが死んだ場所に到達したれみりゃは、しかし、一匹のゆっくりの姿も見つけることが出来なかった。 「うー?いないどー!つまんないんだどー、かえってざぐやにぷっでぃ~んもらうどー♪」 標的を見失ったれみりゃはゆっくりの追跡にも飽きたのか、来た道を引き返して帰っていった。 それから数日後。 「ゆっゆゆっゆゆ~ん♪れいれいむ~♪いっまいくよ~♪」 友達を失った悲しみからも、ゆっくり特有の能天気さで立ち直ったまりさは、 新しい友達であるれいむのところに遊びに行くため、山道を跳ねていた。 「ぱちゅりーがしんじゃったのはかなしいけど、れいむがいるからさびしくないよ・・・ゆっ!?」 ふいに前方の茂みががさがさと揺れ動く。タヌキか何かが出てくるのかと身構えるまりさ。 しかしそこから飛び出して来たのは、 「じゃじゃーん!!」 「ゆゆっ!?」 真っ赤な髪にぴんと立った二つの猫耳、顔の両脇に下げられた三つ編み。まりさが見たこともないゆっくりだった。 ゆっくりおりん。地獄のゆっくりとも言われ、滅多に見ることの出来ない希少種だが、 最近この辺りの山にもちらほら出没するようになってきたゆっくりである。 「ゆっ!みたことないこだね!ゆっくりしていってね!!」 「おりんはおりんっていうんだよ!!すてきなまりさよろしくね!!」 「ゆゆ~!!なかよくしていってね!!」 会うなり素敵だと褒められて気を良くしたまりさは、即座にこのゆっくりは良いゆっくりだと断定する。 友好の証に頬をすりすりと擦りつける。おりんはとっても嬉しそうだ。 一緒にれいむのところに遊びに行っても良いかも知れない。珍しい子だから紹介してあげよう。 そんな風にまりさが思い始めた時。 「きょうはまりさをびっくりさせるよ!!」 「ゆっ!?なになに?」 「じゃじゃーん!!」 おりんの掛け声に合わせて、茂みからもう一匹のゆっくりが飛び出してくる。 また新しい友達が出来るのかと思い、ニコニコ顔でそちらを見るまりさ。 「まりさのともだちのぱちゅりーだよ!!じゃじゃーん!!」 「むぎゅぎゅ!!ゆっくりじていっでね!!」 まりさの表情はそのままで固まった。 落ち窪んだ眼球、藁のようなぼろぼろの髪、毒々しく変色した傷だらけの肌、ぴくぴくと引き攣った口元。 そのどれもが、まりさの友達、かわいくて優しいぱちゅりーとはかけ離れたものだった。 しかしその帽子についているのは、紛れもなくまりさが挿してあげたお花。死んだぱちゅりーに備えたお花。 それも萎びて腐りかけていたが、「そいつ」が大好きな親友であると判別するには充分であった。 「ゆ゛ううううぅぅぅぅぅぅぅ!!?なんでぱちゅりーがここにいるのおぉぉぉぉぉ!!」 「ゆゆっ!うれしなきしてるよ!!とってもなかよしなんだね!!」 「おりんがやまでぎぜつじてだぱちゅりーをたずえでぐれたのよ!!」 硬直した口元を醜く歪めて、ぱちゅりーは楽しげに笑いながら話した。 舌もうまく回らないのか、汚くたどたどしい発音だ。 きれいで理知的な言葉を話していたぱちゅりーの口がそんな風に動くのが、まりさには耐えられない。 どうしてこんなことになっているのか解らない。まりさの目の前でぱちゅりーは死んだはずだ。 よしんばそれが自分の見間違いだったのだとしても、今見ているのはどう考えても 生きていた頃の、体が弱いながらも元気に遊んでいた、大好きなぱちゅりーの姿ではない。 「ゆぐぐっ!!ぱちゅりーはしんだんだよ!!ゆっくりりかいしでね!!まちがってあるきまわっちゃだめだよ!!」 「むぎょ!!なにいっでるのまりざ?ぱぢゅりーはごんなにげんきになっだおよ!!ごれであがちゃんつぐえるねぇぇぇ!!」 眼窩の奥底に転がるぱちゅりーの萎れた眼球が、ぎょろぎょろとまりさを見つめる。 ぱちゅりーは元気をアピールするかのようにびたんびたんと跳ねて見せる。 前半身と後半身の統制が取れていないのか、魚がのた打ち回るような歪な跳ね方だ。 激しい動きは、かつての病弱なぱちゅりーからは、いやどんなゆっくりからも想像出来ない異様なものだった。 前後にのた打つ度に、爛れた傷口から餡子がぴゅっぴゅっと吹き出る。 ぱちゅりーはそのままびょこびょことまりさに擦り寄ろうとしていた。 かつての親友のあまりに醜悪な姿に、思わず後ずさりしてしまうまりさ。 「むぎょえぇぇぇぇ!!だいすきなまりざ!!いっじょにずっぎりじまじょうねええええ!!」 「やべでねぇ!!おまえなんかまりさのともだちのぱちゅりーじゃないよ!! ぎれいなぱちゅりーをけがすしにゆっくりはもういっかいゆっくりじねえぇぇぇぇ!!」 「むぎゃああああああ!!どぼじでぞんなごどいうのよほおおおおお!!?」 形の崩れたぱちゅりーの眼窩に、どろりとした粘性の涙が溢れる。 泣き顔になろうとしている表情には、先程の歪んだ笑顔が凝り固まっている。 「どもだぢをうらぎるげすまりざはゆっぐりじにゃああああああ!!」 「ゆ゛ううううぅぅぅぅ!!」 突然噛み付いてくるぱちゅりー。激しい動きが出来るようになった分、凶暴になっているようだ。 しかし健康なまりさにしてみれば緩慢な動きだ。簡単にその攻撃を飛び越えると、ぱちゅりーの頭に飛び乗る。 「むぎゅ!?よげないでよまりざぁぁ!!わだじだちどもだちでしょおおおおお!!!」 「うるさいよぉぉぉぉぉ!!ゆっくりしないでつぶれてねええええええ!!」 それ以上、大好きなぱちゅりーが醜い姿を晒しているのがまりさには我慢出来なかった。 必死に飛び跳ね、泣きながらぱちゅりーを押しつぶすまりさ。 「むぎゃっ」「むぎょっ」という悲鳴を上げ、ぱちゅりーは少しずつ平らになっていく。 自分が死んでも、最後までまりさを気遣ってくれた、賢く慈愛に満ちた親友ぱちゅりー。 そんな美しいぱちゅりーは、今もまりさの中に生きている。 それを守るため、目の前にいる醜い怪物は今すぐこの世から消し去らねばならない。 「づぶれろっ!!づぶれろっ!!ゆっぐりぎえろおおおおぉぉぉ!!!」 「むぎっ、やばで、ぐびっ、まいざ、どもだぢっ、でじょっ、むぎょっ」 まりさは息を切らせながら、なかなか死なないぱちゅりーをストンピングし続ける。 しかし帽子の上に乗って見下ろすと、醜い身体や表情は見えず、まるで仲良しだったぱちゅりーがそこにいるよう。 柔らかい帽子の感触に、ふわりと良い匂いのしたぱちゅりーの髪を思い出し、胸を締め付けられるまりさ。 だが、押しつぶす度に飛び散る餡子汁の饐えた匂いが、まりさを残酷な現実に引き戻すのだった。 ぱちゅりーが潰れていく度、どんどんとまりさの目線は下がっていく。揺れ動くお花の黄色が悲しい。 そして完全にぺたんこに押し潰し、ぱちゅりーを再び殺した時、まりさの目の前には今まですっかり忘れていた、 満面の笑みを浮かべたおりんの姿があった。 「じゃじゃーん!!ゆっくりなかよしできた!?」 「ゆぐ・・・こんなのいやだよ・・・もうまりさゆっくりできないよ・・・れいむのとこいきたいよ・・・」 ゆっくりおりんの能力、それは死んだゆっくりをゾンビ化して操ること。 死体は多少なりとも原型を留めていることが条件で、ぐちゃぐちゃに飛び散った餡子を操ることは出来ない。 よって、完全に砕かれたり潰れたりしたゾンビゆっくりは、おりんの制御下を離れてただの死体に戻る。 山の中でまりさを見初めたおりんは、まりさに一目ぼれし、それ以来ずっと遠巻きに眺めていた。 とっても友達思いで優しいまりさ。勇敢で山を自在に駆け巡るまりさ。 そんなまりさと仲良くできるチャンスを伺っていた時出くわした、まりさの親友ぱちゅりーの死。 れみりゃが来る前に死体を回収したおりんは、ゾンビ化したぱちゅりーにリハビリさせ、今日のこの時を待っていた。 単純なおりんは、友達を生き返らせればまりさはとっても喜んでくれて、自分とも仲良くなってくれると思った。 だから目の前で泣きじゃくるまりさが、悲しみに暮れているなどとは微塵も思いもしない。 おりんの周りでは、死んだの生き返るのが日常茶飯事。 その死生観は普通のゆっくりとはかけ離れたものだったが、おりんにその自覚は一切無かった。 そんなことを知る由もないまりさは、ゾンビぱちゅりーの出現とおりんを結び付けることなどできない。 せっかく新しい友達が出来たのに、一緒にゆっくりする気になれない。こんな辛いことがこの世にあるなんて。 はやく親友のれいむのところにいって、いっぱい優しくしてもらおう。 ゆぅゆぅと息を荒げて憔悴するまりさ。目は悲しみに潤み、頬は上気している。 どういう訳かおりんにはそれが、いっぱい遊んで興奮しているように映ったらしい。 「じゃじゃーん!!つぎはおりんとゆっくりしてね!!」 「ゆっ?またあしたにしてね・・・いまはゆっくりできな・・・ゆべっ!!」 おりんの突然の激しい体当たりに、まりさは前のめりに転んでしまう。 おりんは頬を擦りつけようとしただけだったが、大好きなまりさと遊べて興奮しているおりんの動きは、 疲れ果てたまりさにとっては充分な暴力だった。 「ゆぐぐ、なにするの!?ゆっくりはなれてね!!」 「ゆゆ~ん!まりさだいすきだよ!!おりんとすっきりしようね!!」 「なにいっでるの!!やべろぉ!!ゆっぐりはなれてええええ!!」 おりんはまりさに激しく頬を擦りつける。二匹の擦れあいの中に粘液のネチョネチョという音が混じり始める。 まりさには全くその気は無いのだが、おりんがなかなかのテクニシャンなのか、どんどん感度を高められていく。 今しがた親友を惨たらしく殺した自分とすっきりしそうになっている自分が、まりさの中で噛みあわない。 「い、いやだあぁぁぁ!!いまはずっぎりじだくないいいいぃぃぃ!!」 「ゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっ!!はやくすっきりしてね!!」 「ううううう゛う゛う゛あ゛あ゛ああああああああああずっぎりーーーー!!」 反射的に至福の笑顔を浮かべてしまうまりさ。が、すぐにそれは苦痛の表情へと変わる。 まだおりんの擦りつけが止まないのだ。 「なんでえええぇぇぇぇ!!まりざもうずっぎりじだよおおおぉぉぉぉおぉ!!」 「おりんはまだだよ!まりさはもっとすっきりしていってね!!おりんとかわいいあかちゃんつくろうね!!」 「やべでぇぇぇぇぇぇぇもうずっぎりじだぐないよぉおおほおぉぉぉぉ!! まりざはれいむのおうぢにいっでゆっぐりするのおおおぉぉぉぉぉぉぉすっきりー!!」」 ゆっくりおりんは、気に入ったゆっくりの死体を手に入れたがる性質がある。 死体使いの性分と、死体にしか種付け出来ないという生物(?)的性質に由来するものだろう。 そのためにはどうするか。自分で気に入ったゆっくりを死に追いやってしまえばいいのだ。 だからおりんがすっきりを始めたら、誰かに無理矢理止められるか、相手が死ぬまでやめない。 そして相手が死んだ時、初めておりんはすっきり出来るのだ。 その快感は、通常のゆっくりがするすっきりの七倍だとも言われる。 「んほおおおおおおおおおずっぎりー!!おりんもうやべでぇぇぇぇすっきりー!!まりざじんじゃああああすっきりー!! じんじゃうよおおおおおぉぉぉぉすっきりー!!ゆっぐりでぎないいぃぃぃひひいいぃぃぃすっきりー!! でいぶだずげでええええええすっきりー!!ゆっぐりざぜでよほほほおおおおぉぉおんすっきりー!! ゆっ、ゆっゆっ・・・すっきりー!!えへあへあへへへおほお・・・すっきりー」 段々と濁っていくまりさの思考と瞳。激しい疲労から抵抗は無くなり、おりんに突き動かされるままだ。 それでもすっきりした時に本能的に見せるマヌケ面はずっと変わらない。 やがて何十回目かの「すっきりー!!」の後、その顔のまま固まって動かなくなるまりさ。死んだのだ。 「んにゃあああああああああああ!!すっきりーーーーー!!!!」 激しく動き続けていたおりんも、その時初めて絶頂に達し、これ以上無いような最高の笑顔で大きく伸び上がった。 ゆっくりを過労死させるほどの激しいすっきり行為に打ち込んできたおりんも、当然疲れている。 そのままへにょんとへたり込み、まりさの笑顔の死体の前でゆっくりと休み始めた。 やがて死んだはずのまりさの表情がもごもごと動く。 皮膚の内側で何かが蠢いているのだ。 それを確認したおりんはゆっくりするのを止め、固唾を呑んで様子を見守りはじめる。 その蠢くものは、締め付けの無くなったまりさの産道を無理矢理押し開き、外に飛び出してくる。 「「「「「ぢゃぢゃーん!!ゆっくちちていってね!!」」」」」 「じゃじゃーん!!おかあさんだよ!!ゆっくりしていってね!!」 それはゆっくりおりんの赤ちゃんたちだった。 まりさの死体いっぱいに詰まっていたかのような何匹もの赤ちゃんが、うじゃうじゃと這い出てくる。 中身をほとんど赤ちゃん達に奪われたまりさの死体は、皮だけになって地面に広がった。 死体から産まれたにも関わらず、普通のゆっくりと変わらず瑞々しく元気な赤ちゃん達。 一応胎生出産型に含まれるのか、大きさはソフトボール大で、子ゆっくりに近いサイズだ。 これからお母さんに死体の操り方などを学び、一人前のゆっくりおりんになっていくのだ。 ちなみに生まれるのはほとんど赤おりんだが、 今回の場合は一匹だけ、母体となったまりさの赤ちゃんが混じっている。 おりんはその性質上、他のゆっくり達となかなか仲良くなれないことがある。 そんな時、家族の中に他種のゆっくりが混じっていることで、ある種の外交役を務めるのだ。 一匹だけ姿が違っても差別されたりすることはなく、家族の愛に包まれてゆっくりと育つ。 「ゆ~!まりしゃおなかしゅいたよ!」 「おりんもおにゃかすいた~!!」 「じゃじゃーん!これがさいしょのごはんだよ!ゆっくりたべてね!!」 今しがた赤ちゃんたちが飛び出して来た親まりさの死体を差し出すおりん。 赤ちゃんたちは嬉しそうに飛びつき、ほとんど皮だけになったそれをうまうまと食べつくしていく。 「ゆゆー!おかーしゃん、ゆっくちあしょそぼうね!!」 「そうだね!!このみちのさきにまりさおかあさんとなかよしのれいむがいるそうだから、あいさつしにいこうね!!」 「ゆっ!まりしゃれいみゅとにゃかよくしたいよ♪」 「「「「ゆっくりいこうね!!」」」」 おりんの中に、愛するまりさを失った悲しみなど無い。 あったとしても、赤ちゃん達の生まれた喜びの前にはそんなもの無きがごとしだ。 生物が異性を愛するのは、ひとえに子孫を残すため。おりんはある意味、非常にシンプルで快活と言えるかもしれない。 「じゃじゃーん!」と合唱しながら、おりん一家は山道を行進していく。 後には饐えた匂いと、二つのゆっくりの帽子が残っているだけだった。 おしまい このSSに感想を付ける
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1247 しっかりゆっくりとうっかりゆっくり/コメントログ」 加藤!加藤じゃないか! -- 2010-06-09 04 33 32 寸止めHENTAIとな・・・っ -- 2010-06-21 02 45 05 なんて羨ましい世界だ。オレは生まれる世界を間違えた。 なず可愛いよなず… -- 2010-06-30 02 10 38 加藤ならば続編で独歩さんの克己さんのゆっくりから嫁探しを・・・妄想先走ってすいません!! -- 2010-07-09 01 06 05 刃牙の加藤なんだ……。原作と違って微笑ましい。 -- 2010-07-21 20 25 34 芋ようかんで巨大化、ってどこの宇宙暴走族だw -- 2010-07-21 22 08 27 続編希望 -- 2010-08-03 23 09 54 ドリアン…サンドバッグなくなったのかな… -- 2010-12-10 23 38 52 胴付きゆかりんだと!? ちくしょおおお!! -- 2010-12-30 04 44 23 ゆかりんの中身ってたしか納tやめておこう -- 2011-10-20 00 20 49 ナズーリンに萌えた -- 2011-11-18 21 22 20 カーレンジャー懐かしいなぁ -- 2013-10-10 16 09 51 巷で嫌われているハーレム展開だ!(しかも胴付きばかり) お兄さん的には大好物だけど一般論として、 「頭ン中にリリー・ホワイトでも飛んでいるみたいに幼稚な発想」とか言われてるな。 -- 2018-03-28 22 01 42
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デスクトップガジェット 11KB 虐待-いじめ 制裁 小ネタ 理不尽 自滅 家族崩壊 姉妹物 赤子・子供 現代 虐待人間 独自設定 題材被ってたりするかもしれません ・5回目 ・普通種 ・XPユーザーなので、機能とかは割りと適当です。 ・ぬるく虐めてます。 ・でも、SSじゃない。 ・ヨロシクオネガイシマス やあ、俺は虐待お兄さん。 まあ、虐待が好きといっても空想上での話なんだけど。 インターネットのとあるサイトには俺と同じような趣味を持つ人達が、各々の空想を絵や文章に変えて発信するようなところがある。 拙いながらも俺も先日、SSを書いてみた。 反響はまずまずといったところで、アドバイスや面白かったという感想もあって俄然やる気が出て来て。土曜日をフルに使って短編を六本、書きあげて。パソコンを切って寝た。 そんで現在、日曜日。 朝飯のソーセージパンを食いながら、書いたSSをネットに上げようとパソコンを点けた。 いつも通り、OSのロゴが出て来てしばらく読み込み、デスクトップが映し出された。 そのデスクトップを見た瞬間、手にあるソーセージパンが零れ落ちる。 見慣れた空想が、そこで動いていたからだ。 「え・・・ちょっ・・なにこれ。え? えっ? ん? はあぁっ? え? ちょっと待てっえ?」 取り落としたソーセージパンを拾って、口に強引に押し込んでから座り直して画面を凝視する。 赤いリボンを付けた黒髪の少女の顔が三つ。内、二つは一周り小さい。 黒い魔法使いの帽子を被ったウェーブがかった金髪少女の顔が二つ。こちらは一つが一周り小さい。 パーツが違うそいつらに共通していることは、下膨れた顔と生首のような姿が全体像だということ。 「ゆっくりじゃねえか・・・」 ゆっくりってのは、現実にはいない。 実在したら、いろいろな意味で世界は変わるだろう。 数多のアニメや漫画やドラマや映画のように。二次元空間でしか存在しない存在が今、目の前にいる。しかも、超美麗に映ってやがる。 いや、冷静に考えてみればパソコンの中ということは、何かのプログラムか? ゆっくりのソフトウェアやゲームはいろいろあるがそれにしても、精巧過ぎる。 空想上では、ゆっくり共は、あたかも生きているように振る舞う。 その空想上で行われている動きを目の前のゆっくり達はしている。 「おにごっこしようぜ。まりしゃがおにしゃんをするかられいむたちははやく逃げるがいいぜ! い~ちっ! に~っ!」 長女らしい小さいまりさが帽子で目を伏せる。 「ゆっきゅちにげるょ!!!」 「れいみゅもにげりゅよ!!! ゆっきゅり! ゆっきゅり!」 掛け声と共に、ぽてぽて跳ねながらデスクトップの斜め右上に小さいれいむ達は逃げる。 「おちびちゃん! あまりとおくにいかないでね!」 微笑みながら、れいむは隣のまりさと引っ付いている。 「いいのぜ。ここはゆっくりできるからおちびちゃんたちもゆっくりできるんだぜ」 まりさは、安心したように笑いながられいむをおさげで抱き寄せる。 「まりさはゆっくりできる?」 「できるぜ。れいむはゆっくりできるのぜ?」 「れいむはゆっくりできるよ? まりさもゆっくりしていってね」 「れいむもゆっくりしていくんだぜ」 はにかみながられいむとまりさは、跳ねながらおいかけっこするちびれいむとちびまりさ達を見守っている。 ・・・・。 なんだ? この、家族で休日にピクニックに来ました的なノリは。 あれか? そういう趣向か? にしてもよく出来ている。 その手の絵とか小説とかを見てる時に沸き上がってくる。なんていうかこう、頭の中で何かが燻ってイライラしたりモワモワしたりする感じ。 それを今、感じている。 ああ、こいつらうぜぇ。 プログラムにしろウイルスにしろ、なに俺のデスクトップでゆっくりしてやがるんだ。 この苛立ちは、こいつらにぶつけることにしよう。そうしよう。 かといって、こいつらは俺を認識しているのか? こいつらのうざったい少女声は、スピーカーから聞こえるが。 マイクか何か、パソコンの中に声を出す物が必要なんじゃないか。 マイクは生憎、使わないので持っていない。 しばらく悩んだあと。あることを思い付いた。 カーソルを動かして、デスクトップのショートカットから『ゆっくり』というフォルダを開いて、SSや他の人が描いた絵を入れているそこから、いつもゆっくりの台詞を考える為に使うソフトークというソフトを起動。 一部ではゆっくりの声と言われていて、実際、高音で音程がない投げやりな合成音声が、イライラを募らせる。その勢いでSSは驚くほど進む進む。 それはともかく。 お決まりの文章を打ち、読み上げさせる。 『ゆっくりしていってね!!!』 やる気のない声がスピーカーから聞こえる。 同時にゆっくり達が反射の如く、 「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」 スピーカーが壊れるんじゃないかと思うほどの爆音。 慌てて、横にあるイヤホンの端子を挿す。 出来るだけ音量を下げて、イヤホンを耳に付けた。 イライラ度合いが上がっちまったぞ。ちくしょうめ。 「・・・ゆ? いまのはだれのこえだったのぜ」 「たぶんれいむたちがゆっくりしてるからかみさまさんもゆっくりしてねっていったんだよ」 「かみさまさんもまりしゃたちとおいかけっこするのぜ~!」 「れいみゅしゅっごくにげるよ!」 「にぎぇるよ!」 反射的に返事したは良いが、ソフトークの声以外は、ゆっくり達には見えないらしい。 見えてたらフォルダ開いた時点で気付くもんな。 さて、どうしようか。 ソフトークの声を神様だとか勘違いしてるから、神様のお家宣言するか? それとも、ドラッグ&ドロップでごみ箱行き。 ウイルス駆除ソフトに任せるのもありか。感知するかは知らないが。 ・・・ていうか、こいつら何のデータ扱いなんだ。おもむろにカーソルを宛てがいプロパティを見てみる。 拡張子が『.YXE』。 サイズは・・・キロですらない程、軽い。2バイトとかどうよ・・・。 どうにも怪しいデータだ。 やっぱりウイルスか? とりあえず、友人のプログラマーにでも解析頼もうと思い、USBメモリーに移そうと、仕事用の鞄のある部屋へ取りに行く。 数分後、USB片手に戻って来たらデスクトップがすごいことになっていた。 草原の壁紙は、ゆっくり達に食い荒らされたのかところどころ消えている。 ショートカットなども、アイコンが欠けていたり、アイコン自体が消滅していたり、ベタベタしたものが付いている。きっとかじったんだろう。 なにより酷いのは、昨日書いたあと、デスクトップ上に保存したSSが、学生の頃にやってたデジモンとか.hackとかで見たことがあるデータの破損描写。 四角いもやが掛かるあれの状態になっていた。 慌てて、開いて見ると。 見事なくらい文字化けしていた。 「#○※●☆+≒っ~!!?!」 俺は、自分でもよく分からない声に鳴らない悲鳴を上げて。 マウスを手繰ってデスクトップの右隅で憎たらしいきもい顔で昼寝しているゆっくり共をドラッグする。 右クリックして切り取り。 スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→ペイントの順に開いて。起動したペイントの白紙のにペーストする。 USBを取りに行ってる間に思いついたんだが、上手くいったようだ。 プログラムだとかウイルスだとか、関係ない。 空想だろうがなんだろうが関係ない。 こいつらは、なんでもありのゆっくりだ。人畜無害なんて言葉とは縁遠い、糞饅頭袋だ。 まさかリアルで言うとは思わなかった。 「お前らはぜってぇにゆるさなえぇ・・・ヒャッハァ! 虐待だぁッ!」 ・・・と、言ってみたがどうしようか。 いろいろ考えてはみるものの、いざ自分でやるとなると、手はなかなか進まない。 未だに寝ているこいつらを見ているといっそ画面ごとぶん殴ろうかという気にすらなる。 ・・・せっかくの短編が・・・。 なんだか、泣けて来た。 やっぱり、みんながやらないようなやり方でこいつらを屠りたいな。 ペイントのツールを探っていると、鋏のようなアイコンの機能があった。 試しに、四角ツールで適当に四角を作ってその鋏を縦にドラッグする。 ドラッグした位置に点線が入り、移動ツールに切り替えると見事に分割された。 これだ。これこれ。 口に自然と笑みが浮かびながら、俺は鋏ツールをクリックして寝ているゆっくり共の上で何回もドラッグし始める。 まずちびまりさ。 こいつの帽子のてっぺんから縦に線を入れる。続いて胴体部分なのか顔なのか分からないところを縦横無尽にドラッグ。なんか、どこのツギハギ男かというくらい点線が入って、実にきもい。 きっと主犯格のちびれいむ共もを点線まみれにする。 母れいむと父まりさは後々の為に、触りもしない。 その代わり、透明な箱に似せた絵を使って隔離する。 あくまで、ちび共が標的だ。 何故か無事だったソフトークの画面に切り替えて、またお決まりの文句をいう。 『ゆっくりしていってね!!!』 「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」 「ゆ? へんなかべさんがあるぜ」 おさげで触りながら目敏く、まりさが透明な箱的な四角に気付く。 「けっかいだよ! れいむがゆっくりしてたからかみさまがくれたんだよ」 「そうなのか。れいむはすごいぜ」 「ゆふふ~てれるよ~!」 結界な訳あるかダボがっ。 それは俺が、お前達に罰を与える為に施した透明な箱だっつーの。 ・・・このれいむ馬鹿だろ。ああ、馬鹿だ。 このままだと勘違いしたままずっといるだろうな。 どうしたもんか考えているとちび共が震えながら、親に近づいて行く。 「おとしゃん・・・」 「おきゃあしゃあん・・・ぽんぽんがいちゃいよぉ・・・」 「からだがなんだかへんなのぜ・・・」 苦しそうに、すり足のように動くゆっくり。実際、見ると予想以上にきもいきもい。あんよは絶対に見ないようにしよう。 点線だらけの我が子を見て(ゆっくり達には、パソコン上の処理は見えないか)さすがに違和感に気付いたらしい。 「ゆっ! いまぺーろぺーろしてあげるからまってね!」 母れいむは果敢に透明な四角に体当たりをかますが、それで破れる訳がない。二、三回跳ね返されるとほえ面かきながら泣きわめく。 「どぼじでぇ~~~!?」 「れいむ! はやくけっかいをとくんだぜ!」 「ぞんなのでいむじらないぃ!?」 弱音を吐かずに体当たりするまりさと違って、れいむは目と口から変な液体流しながら更に喚く。耳が痛いから、いっそ潰してやろうか。 「おきゃあしゃぁん!!!」 母れいむに近い、一番小さいれいむがすり足をやめて、跳ねた。 が、透明な四角にぶつかり、跳ね返された衝撃で綺麗に細切れになる。 中身の目玉とか歯とかが出てきて軽くグロい・・・。 「もっちょ・・・ゆっ・・・」 一番最後に残った口が、呟きを残して真っ二つ。 もう既に十分、ゆっくり俺のデスクトップを好き放題やらかしただろちくしょう。 だが少し、溜飲が下がった。でもまだまだ終わらない。 「・・・」 「・・・」 「・・・」 「・・・」 それを固まった表情で見ていた残りのゆっくり達は、引き攣った笑みを浮かべ、次の瞬間。 全員が大きな口を開けて目玉を剥きださんばかりに涙目で叫び始める。 生憎、イヤホンを瞬時に外したから何も聞こえない。 次は、ちびまりさにしよう。移動ツールで、帽子をクリック&ドラッグ。 変なLみたいな帽子になったちびまりさを見た他のゆっくりが、泣くのをやめてキョトン顔になる。 イヤホンをかけると同時に、ちびれいむの泣き声が聞こえてかた。 「おにぇちゃんはどきょおおおぉぉ!」 泣きだした妹に慌てて、ちびまりさが駆け寄る。 「なにいってるんだぜ! まりしゃがおねえちゃんなんだぜ!」 「うそいうにゃあ・・・!」 「おいそこのへんなゆっくり! おちびちゃんになにするつもりなのぜ!」 「ゆっくりできないゆっくりはおちびちゃんからゆっくりはなれてね!」 まりさは家族が何を言っているのか分からないというような引き攣った笑みを浮かべて固まる。 が、ちびれいむが、 「ゆっきゅりできないゆっきゅりはれいみゅがせいっしゃいしゃるよ!」 そう叫びながら、ちびまりさに対してタックルをかける。 ちびまりさが、何がなんだか分からない呆然とした顔。ちびれいむが勝ちほこった顔で、縺れ合うようにバラバラになった。 「おちびちゃんがあああぁぁ・・・!?」 「なにがなんなのぜええぇ!?」 こども達が何故、永遠にゆっくりしたの分からず、たたただ二匹は泣きわめく。 とりあえずは、すっきりした。 さて、この二匹の処遇だが。 初めに決めていたプログラマー友人へ渡すことにする。 あいつが、解析して複製なり改造なりしてくれれば、またこうやってゆ虐が出来る。 泣きわめく二匹をまたも、ドラッグして切り取り。 USBを差し込んで、保存。 これで良い。 USBを抜いて、なんとなく手で弄びながら、携帯電話をかける。 「よお。久しぶりー。今、暇か? そっか。じゃあ面白いもんがあるんだけどさ。人工知能っつーの? それがさ―――」 後日、友人から返却されたUSB内でゆっくりが繁殖していて、悪性ウイルスのように感染拡大して世間を騒がしたのは別の話。 アトガキ はい。ということで、書いてみました初ゆ虐。 ぬるいし適当ですね・・すみません・・・。 実際、ゆっくりがデスクトップに表示されるものはあると聞きましたけどうちのパソコ子さんは、御年5歳くらいなのでスペック的にきついです。 SS内でのゆっくりのパソコン空間の知覚範囲は、デスクトップとアイコンとその中身が、地面ないし路傍の石。 今こうして開いてるブラウザとかはゆっくりにとっては雲みたいに真上にあるんじゃないかなと思ってます。 ・・・やっぱり虐めでもない愛ででもない微妙なの書こう・・うん。 ご読了ありがとうございました。 【妄想で書いたもの】 かり ・ふたば系ゆっくりいじめ 963 ト● ・ふたば系ゆっくりいじめ 990 くちばしにチェリー ・ふたば系ゆっくりいじめ 1000 デスクトップガジェット どろわ ・つんつんつんつくつんつくつんつん ぬえ ・山女って可愛いよね 挿絵 by儚いあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る wwwwwwwwww いじめたいいいいいい -- 2012-07-31 22 55 35 使ってない95のPCに入れて動かしてみたいなww -- 2012-01-29 10 47 03
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2238.html
※罪の無いゆ(ry ※人間がとことんゲスでゆっくり出来ません そういうのを受け付けない人は読まない方がいいです ※微スカ描写 ※ドス警報 悪意 作者:古緑 春 男は苛立っていた 何に苛立っていたかはどうでもいいことだが とにかく何かに対して思いっきりぶつけてやらなくては気が済まない程度の苛立ちだった 「こんな時はあのクソどもに限るわ」 そんな事をぶつぶつと呟き、男が踏み入ったのはとある森の道 村の近くで男が求める生き物が数多く生息する唯一の場所だ 少し前に移住してきた群れで、今では我が物顔でこの地に住み着いている 昔は男の友人とともに基地などを作って遊んだ森だが 今では用も無い場合には立ち入ってはならぬ場所とされている 「『ゆっくりぷれぇす』ってか…ナメやがって…」 男はそう呟くと靴の裏に何か柔らかいモノを踏んだのを感じた 立ち止まって靴の裏を覗くと黒いモノがこびり付いている 餡子だ 「あんのクソ饅頭どもが!!死ぬまでブン殴ってやる!!」 男が探しているのは「ゆっくり」、ちなみに踏んだのはその糞だ 男は不定期に訪れる苛立ちを春先から森に住みだしたこのゆっくりにぶつけていた 群れを統べるゆっくりと村との約束により、 人間とゆっくりは互いに干渉しないよう決めてはいるが 男はそんな事はどうでもいい、バレたってせいぜい村長に小言を言われるだけだ それにあのクソどもが苦しむ姿を見ると胸がスカッとするんだ どうしてやめられようか そんな事を考えながら男はゆっくりの巣を探しだした 「ゆっくりしていってね!」 何かが跳ねる音を聞き取った男は後ろを振り返ると ゆっくり流の挨拶をしながらこちらに跳ねてくるゆっくりまりさがいた 人を小馬鹿にしたような目つき、モタモタした跳ね方 全てが男を苛つかせた 「おにいさんもかりにきたの?ゆっくりできるくささんならまりさがきたほうこうにあるよ!」 黒い帽子をよく見ると帽子の端から草が飛び出している 巣へと戻る途中だったのだろうかニコニコと機嫌良く男に話しかけてきた 「…何勝手に山菜取ってんだよ?ここは俺らの場所だろうが」 「ゆっ?なにいってるのおにいさん?くささんはみんなの」 「オラァ!!」 森の奥まで届きそうな怒号と共に男の蹴りがまりさの口に突っ込まれた 嫌悪している相手に口答えされた事に腹を立てた男は 今日はコイツにしようと決めた 「ゆぐあぁぁぁぁぁ!?だじずるのぉぉおぉおぉぉ!?」 「うっせぇんだよクソ饅頭…お前の薄汚ねえガキどもがいる巣の場所、教えろ」 「ゆっぐりじねええええぇぇぇ!!」 男は向かってくるまりさの右目に向かって足を突き入れた 短い悲鳴を上げ、その場にうずくまって震えるゆっくりまりさ もう向かってくる気はなさそうだ 男は素早く帽子を奪い取り自由な方の手でまりさの髪の毛を掴み上げた パラパラと山菜が地に落ちていく 「お前のカスみたいな家族がいる薄汚い巣にこの俺様を招待させてやるっつってんだよ 三回目言わせたら残った方の目もエグってやる」 「ゆっぐ…ゆ…いやだよ…おまえみたいに ゆっくりできないじじいのいうことなんかしんでもきけないよ…」 「あっそ」 五分程も眼を瞑って震えていただろうか まりさが顔を上げると男は消えており、帽子もいつの間にか被り直されていた 「ゆっ…?ゆめ…?ゆうッ…!!」 まりさが口を動かして喋ろうとすると口の中全てが強烈に痛みだした 右目も見えないままだし、まわりには山菜が散らばっている 男がまりさに暴行を加えた事は現実の事だとわかったが どうして急にいなくなったのか、まりさにはワケが分からなかった 「(あのにんげんがきまぐれでまりさたちをゆっくりできなくさせるのはよくわかったよ… ぜんぜんゆっくりしてないよ…こうなったら…どすにいってせいさいしてもらうよ…)」 まりさは痛みで口を開いて喋る事も出来ず 怒りを燃やしながら散らばった狩りの成果を掻き集めはじめた 「(でも…そのまえにおうちにもどって…ちょっとゆっくりするよ…れいむに ぱちぇをよんできてもらって…いたいいたいもゆっくりなおしてもらうよ…)」 会った時よりも更にゆっくりと跳ねて行くまりさを 遠くに見ながら男は醜く頬をつり上げていた 「バカ饅頭が…『にんげんしゃんがいにゃくにゃってあんちんー!』だとか思ってンのか?」 以前から何度もこの群れにストレス解消に来た際に まりさ種は個体によって性格が著しく異なり、簡単に巣の場所を吐く薄情な個体から 死ぬまで吐かない根性のある個体までいる事を 男は経験から『よく』知っていた どちらにしろ巣の位置が分かればいい 前もって知っていたドスの洞窟からも離れていく事から自分の巣に向かうのだろう 男は時折痛そうに跳ねるのを止めて震えるまりさを見て声を殺して笑いながら ゆっくりと後を付けていった 出会った場所から巣までの道は案外短く、3分も歩くとゆっくりまりさが 草と枝でカモフラージュされた巣の前で立ち止まったのが見えた あそこだ まりさが何やらまごまごしていると思ったら口を使って草と枝を取り除く事が出来ないようだ だがもうそんな事で悩む心配は無い もうその口は悲鳴を上げる事しか使い道が無くなるからだ 「よぉ…散々ゆっくり跳ねやがって、ゆっくりしすぎなんだよ」 「ゆッ!!?」 男は今度は帽子ごと頭を鷲掴みにして頬をブン殴った メチャメチャに蹂躙された口内を更に外から痛みめつけられる事で まりさは声も上げられず悶絶した 男は巣から少し離れた叢にまりさを落とすと 悶絶しているまりさの底部や下膨れの部分に 間を置く事無く蹴りを入れ続けた 「見逃して! やったと! 思ってたンのか!? ンン!? オラァ!」 「ゆぐッ! ゆッ! ぶぅッ!」 顔を真っ赤にした男が脚を降ろすとまりさはもう虫の息だった 半開きの口からは涎が筋を作り 朝には番に綺麗にしてもらったのであろうその肌には 男の足跡がいくつもの形を残しところどころ破れていた その様子を見た男は少しは満足したのであろうか 微笑みを浮かべながらまりさに唾を吐きかけ 巣の前にあるカモフラージュを除去し始めた 巣の前からカサカサと音が鳴る ゆっくり出来る音、安心出来る音、まりさが帰ってきた音… まりさが帰ってきたのだ 今日はゆっくりしすぎだよまりさ! でも今日はおちびちゃん達のために遠くまでゆっくり出来る草さんを 採って来るって張り切っていたから、今日のご飯もゆっくり出来るよ! 「ゆっ?おかあしゃんがかえってきたよ!」 「まりさ!おかえりなさい!いまいくよ!」 草や枝をどける作業が終わったのだろうか 巣の中には太陽の光が入り込み、巣の中からではそれは逆光になってよく見えない 太陽の光をその背に浴びながら まりさは巣に入ってきた 男に蹴り入れられて ズズッと音を立ててまりさはゴミのように蹴り入れられた 番のゆっくりれいむが一瞬それを愛する番だと わからないぐらいボロボロにされたまりさは光の無い左目でれいむを見つめていた 「逃げて」と言いたいのであろうが もう声を上げる気力も無い 「ゆあああぁぁぁ!?まりざああぁぁぁ!?どうじでえええぇぇぇえぇぇ!?」 「おがあ”しゃんなのぉ”ぉ”お”ぉ”ぉ”!?」 男はその様を微笑みながら眺めるとゆっくりと右手に手袋を嵌めた 右膝を地につき、巣の中へ右手を伸ばすと 涙と汗でくしゃくしゃになったゆっくりれいむの髪を掴み、巣の外へと引っ張りだした 「おっはークソ饅頭!愛しい金髪饅頭を送ってきてあげたよ!ゆっくり感謝してねー!」 前髪を掴まれ前後にゆらゆらと揺れるゆっくりれいむ 群れの中では特に聡明なこのゆっくりれいむは即座に この男が番のまりさをこんな酷い姿にした張本人だと判断した 「ッ!!」 ゆっくりれいむは憎しみを込めた眼で男を睨みつけながら 前後への動きを利用して男の手に噛み付いた だが、ゆっくりの咬力は元々それほど強くなく まして手袋を嵌めている男の皮膚を裂く程のモノでは無い 「こんの…!!」 しかし軽蔑している相手から、完全に下に見ている相手から 明確なる反撃を受けたとき人間がとる行動は 相手の取った意外な行動に怯み、引き下がるか 「クソ饅頭がぁ!!」 相手に対する嫌悪感を増幅させ、更に凶暴になるかのどちらかだ 男は微笑みを消す代わりに紅潮させた頬を噛み締め ゆっくりれいむを先ほどの叢へと投げ捨てた 「テメェは死ぬ程後悔させてからぶっ殺してやる!!ぶっ殺してやる!!」 怒りで狂ったように喚く男は今度は素手で巣に手を突っ込み 中から一匹、また一匹と小さいゆっくりを取り出した この番の子はまりさ種が2匹でれいむ種が3匹、大家族だ 「ゆあぁぁぁぁ!!ごわいよおおぉぉぉおおぉおぉ!!!」 「おがあしゃんだずげででええぇえぇぇええええ!!!」 「おかあさん助けてだと!?フザケやがって『お仕置き』を受けろ!!」 「おちびちゃん!!やめてええええぇぇええぇ!!!」 「ゆ”あ”あ”」 あの噛み付いてきた方のゆっくりと同じ姿をした赤ちゃんゆっくりを 男は万力の力を込めて一瞬で握りつぶした 丁度叢から這い出てきたゆっくりれいむは 赤ちゃんゆっくりが泣いてる途中男の手に握られて見えなくなった所を 指の間からおちびちゃんの中身がぼたぼたと音を立てて地に落ちていくのを 男がそれを見て下卑た笑みを浮かべる様を しっかりとその目で見た 「よぉ!ゆっくりの癖にゆっくりしないで出てきたじゃねぇか! ホレ汚ねぇガキ返してやんよ!」 男が我が子だったモノを自分の顔に投げつけた 目の前に落ちる姉妹の中でも際立って美しい黒髪に映えていた その紅い紅い髪飾り 「ゆぎゃやあああああああ!!!おねえぢゃあああああん!!!」 「おかあざああああああああああん!!!おねえぢゃんがあぁぁぁぁ!!!!」 我が子の悲鳴と死体 それらを全て生み出しながら薄ら笑いを浮かべる悪魔に向かって ゆっくりれいむは我を忘れ飛びかかった ゆっくりれいむが最後に聞いた家族の声は 子供達の悲鳴だった 「ホラ饅頭ちゃんゆっくりしないで起きてねー」 それからどのくらい経ったのか あの悪魔の声で眼を覚ました あれからどうなったのかは体の状態が物語っている まりさと同じように口の中を蹴り回され 散々殴られた挙げ句底部を引き裂かれたれいむは 放っておけば自ずと死を待つのみといった状態にされていた れいむを殺したいのなら早く殺せばいい でもおちびちゃん達は無事に…おちびちゃん達は…!? 「お…ちび…ちゃ…ん」 「ハイハーイ!おちびちゃん達ならここでしゅよー! 『ついでに』金髪饅頭もいるけどねー!あっ!こんな弱っちーのなんて要らなかったかな?」 れいむの眼にはおちびちゃん達は映らない 男の声がする方向はもっと右の方だ れいむは横たわった自分の体を、痛む顎をやけくそのように使って 男の声がする方向まで向けた その眼に映った光景は 「舐めたマネこいてくれた紅白饅頭ちゃんの大事な家族は 水饅頭になっちゃうのでしたー!スゲー出るわ!ハハッ!溶けてるし!」 「………………あ”…あ”ぁ”…………おぢび……ぢぁ”ん………」 男は激情に任せて握りつぶした最初の赤ちゃんゆっくりれいむ以外を 出来る限り原型を留めたまま殺した その死体を巣の中から引きずり出して来たのであろう 死にかけのまりさの上に載せて小便をかけていた まりさにはまだ息が有ったようでピクピクと時折その身を震わせて れいむを感情の無い目で見つめていたが 男が事を済ませる頃には 全く動かなくなった 「すっきりー!ってか!いやー、家族皆で頑張ってくれたおかげで かなり機嫌もよくなったよ!次来たときまだ生きてたらまたヨロシクな!」 「……………………………! …………『まだいぎてだら』……?れいむが…?…それともじじいが…?」 「あ?」 くたばり損ないの饅頭の眼に一瞬光が灯ったように見えたが 今度はワケの分からない事をほざき始めた もう考えて喋るだけの脳みそ…いや、餡子も無いんだろ、 すっきりさせてくれたお礼だ 一瞬で家族の元へ送ってやっか! そう思ってゆっくりれいむの前に立ち脚を上げた瞬間 体が吹っ飛んだ 「ゆっぐり出来ない人間はゆっぐりしないで森から出て行けぇ!!!」 「う”ぁあぁ………てんめぇ……化け物饅頭がぁ……!」 熱中しすぎだ こんなデカイのが来るのに気付かなかったなんて こりゃあ立ち上がんのにも難儀しそうだ 腕が砕けてんのか?全然動かねえ ドスまりさは群れのれいむが人間に殴られているとの報告を受けて 急いで駆けつけて来たのだ ルールを破った人間には罰を与えなくてはならない ドスまりさは出来るならこの場で殺したい人間に対して 怒りで震える声で告げた 「……『ゆっくりを森の中で殺した人間はドスと村長で裁く』…村長さんとの約束だよ…!! ゆっくりしないでとっとと出て行ってね…!!顔は覚えたから明日には罰を受けてもらうよ…!!」 「ハ…へヘ…!…『約束』ね…どいつもこいつもおめでてーなお前等饅頭は…! 知らねえ癖によ…あのジジイがお前等に対してどういった類いのおもてなしをする人間か…」 ゆっくりと時間をかけて回復した男は 口汚く罵りながら立ち上がった そして罵りながらもじりじりとドスまりさから距離を取っていく ドスまりさの攻撃射程距離を理解しているのだ はな垂れの頃から村長に教わった教えを 男はこの窮地で初めて実践する事になった もっともその表情には先ほどまでとは違い、明らかな怯えが混じっているが 「ゆっくり黙ってね…でないとここで永遠にゆっくり出来なくさせるよ」 「覚えておけクソ饅頭ども!!オメェ等なんぞ 村の女子供やババアの茶のつまみに過ぎねえんだよ! せいぜいガキ共から眼を離さねーこったな!!」 吐き捨てるようにそう言い放つと 男は背を向けて足を引きずりながらぎこちない小走りで 村の方向へ去っていった 「やったねどす!さすがだよ!これでゆっくりできるね!」 「まだまだゆっくり出来ないよ! ぱちぇを呼んでれいむを助けてあげてね! 今ならまだ間に合うかも知れないよ」 隠れて見ていた状況を理解してない群れのゆっくり達の賞賛に困惑しながらも ドスまりさは今まで感じた事の無い胸騒ぎがした あの男の言っていた事だ あの村長がどんな人間か?とはどういう事か あの時会った時はとても素直な人間さんだと感じた 少なくともあの外道よりは信頼出来る筈だ それに子供達から眼を離すな? どちらにせよ行かなくてはならない 明日朝一番に村へと群れの精鋭達をつれて抗議に行こう 餡子が流れるのを止める葉を銜えてやってきたゆっくりぱちぇりーに 傷ついたゆっくりれいむは助かると告げられても ドスまりさは男の残した不穏な台詞のせいでゆっくり出来なかった 次の日、ドスまりさはその言葉の意味を あの男が自分達を「饅頭」としか呼ばなかった理由を知る事になる 続